湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

1/24 「災害その時☆ハイティーンズの仕事」(06)最終版2

2017-01-25 04:53:18 | 地震津波災害ボランティア

2017/01/24 記
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「わーく」紙最終版
<『わーくOnlinePicUp No.069 2017/01号』記事より>

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///「災害その時☆ハイティーンズの仕事」(06)公共避難所外地域避難をしている被災者を巡る『御用聞き活動』///下

●大災害被災時、主に地元中高生の担当すべき活動を従来の被災地の諸経験から引き出していくとき、6年目を迎える東日本大震災の、孤立していく仮設住宅の空き室に若者を住まわせる支援が注目された。災害復興住宅が建ち始め、自宅の自力再建も始まって、生活再建の余力を失った方が、仮設住宅に取り残され孤立する再建較差が始まっている。この仮設に大学生が空き室に有期限で住み込むという「居るだえ支援」が試みられた。

●仮設の住民と共同生活をすることで、単身高齢者宅の切れた電球の交換を頼まれたり、ゴミだしを頼まれたりと、日常生活の隣人の自然なお付き合いが始まっていく。この潤滑剤となる若者が入ることによって、生活が活性化し、間接的に単身高齢者や要支援者の困難を軽減していくというまるで漢方の考え方のような支援法だ。復興支援として物資提供する外部支援に対し、コミュニティに飛び込み、自然な交流の中からニーズに沿った支援をしていく活動だ。

●中高生有志らによる「御用聞き支援」は、生活支援訪問支援の成人経験者や担当者を含み中高生有志複数名によるチームが、避難所外避難生活をしている方に、生活情報提供(食糧・物資配給・集団検診日程等)と食糧・物資配達・弁当配達補佐、日々の訪問対話を行い、要望をボラセンや救護所に仲介する。生活支援・訪問医療に携わる専門職の補佐の自転車部隊となってもらうものだ。道路事情の危険から、日中・複数名単位で雨天中止の活動となる。

●中高生有志にとっては、よく知っている地域の利を活かし、外部支援者とは異なる活動を担うことになる。この活動は地元の活動であり、視角を変えれば、地元の大人と知り合い、世間の生活を知る場となる。仮設入居者にしてみれば、常に入れ替わる外部支援者の生活支援と異なり、顔見知りの未熟な子たちの訪問となることで、庇護的な意識も育つ可能性が期待できる。しかし反面、プライバシーがむき出しになる場でもあり、チームに成人訪問経験者が束ねる苦労が予想される。
●だが大学生の「居るだけ支援」に流れているような人の付き合い、中高生にとっての「地元の大人と知り合う」活動は、長期的にみれば、彼らが大人になったときの地域活動の基盤をつくることになる。未熟ゆえのプライバシー侵害が起こる事も予想されるが、それにもまして、急性期には車内・軒下避難の場を、慢性期に入った仮設期には、仮設住宅と個人宅を巡回する活動として、手堅い成果を生む活動となるだろう。
●次回は、訪問自転車部隊有志の選抜法や、専門職との接点などを考えていく。(続)


************** ここまで *********************

溜まっていた在宅作業をやり終えた。「発達障がい」と書くと、すぐに他の領域、例えば身体障がいや、精神障がい、高齢者の関係者の方々が欠席しかねない。要援護者支援という全体像を鳥瞰するための個々の懇談という視点を持って懇話会プログラムを構成しているが、心配である。今週、もう一巡、対話を求めて巡回を続ける。どうか参加者を増やしたい。

夜間傾聴:ひとり

(校正1回目済み)

 

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