湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

5/4 ゲーム・ハノイの塔をやっているかのような日常/「リハビリテーション」誌より

2013-05-05 06:13:27 | 地震津波災害ボランティア
2013/05/04 記
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突然の法事が飛び込んだ関係で、訪問指導と取り出し指導の日程を変更せねばならなかった。当人と調整がつく者はまだいいのだが、もともと先方の様子を見計らって飛び込み指導をする青年たちは、いわゆる「見守り」指導となるので、私の時間のやりくりで納めている。だから他の講師に割り振っても、全くなにもできなかったということがありうるのだ。これでは引き受け手がなかなかいない。連休ということで、外出しない両親がいるお宅では、当人が室内に閉じこもっていることも多い。

一日に複数箇所回りたいというのはこっちの都合で、連休の影響で、1件しかまわることができなかった。「取り出しカウンセリング」である。他の講師の授業中、学習者の机間巡視をして、指導が局面を開きそうな子を指名して、教室の隅で個別指導を行うこと。

帰りに湘南台で下車。図書館在庫の医学雑誌をコピー。辻堂で買い物を済ませて帰宅。

家に帰ると部屋中が収納物でいっぱいになっていた。母がまた「断・捨・離」癖を起こしていた。伯父の葬儀が引き金。全て片付けるのに3時間。予告なしなので、すっかり食事から作業まで掻き回されてしまった。仏滅は明日だというのに。

専門誌をたどっているのは、講師に現場のユニークな実践を行っている方を手繰り寄せたいからだ。陸前高田の障がい者訪問調査アンケートの読み込み解説ができる方。宮城県の南三陸の地域医療危機、防災の外出時被災関連、福祉避難所運営、被災後の長期精神保健カウンセリング、医薬品・介護用品デリバリーの工夫などだ。

いわゆる編者となる方との接触を通じて、現場の方をこちらから絞り込んでお願いする。出版社を経由することもある。黒田さんのときは、関係団体や学会を直接アタックし、黒田さんの秘書さんを捕まえる。多層のバリアを通じて、やっとメールを黒田さんに見てもらい、秘書さんの反対の中、黒田さんの一決(感謝!)があり、話を詰めたという経緯がある。

炭谷茂さんの場合も同じだ。柔軟な受け皿をお持ちだったので、助かった。3.8の集まりは、3.11があり社会的企業の話は中断してしまったが。

今回は要援護者支援の医療・介護のケア関係者の横断セミナー(勉強会)をつくり、「県や市の管轄区分を横断した交流」と「民間活動連携による専門職現場活動の分業連携支援の実際:を煮詰めるという生活支援モデル作りがあり、東北被災者継続支援の非現地滞在型モデルを作ること。

現実には、様子見と無視の狭間の隘路を探る根気勝負になる。背景に組織を持たない憂き目だ。必要でいずれ誰かがやらねばならない内容の仕事なので、私を抜いたとしても立ち上がる領域の提案と信じる。甚大災害には従来の風水害と火災避難型の地域自治会単位モデルでは、対応しきれなくなっている。それを国や全国組織の方針を待つような対応はしまい。地域からの発想と、甚大災害の経験を取り入れる発想がいる。

私には、不登校・引きこもり青少年の社会復帰の場として、ひとの必要と生と死がむきだしとなる災害ボランティア参加が、人生の大きな転機を作ってくれるものと信じる。投げ銭善行の域は超えるだろう。

また、高機能・自閉症スペクトラムの若者についても、支援活動の協業の場は広がっている。相互理解を生む試みが始めうるのだ。また子どもにはペットレスキューや文通の参加の道がある。ここは別途説明したい。

私のもうひとつの顔は、高齢者介護者の顔だ。家族介護のために自営業(私塾)で生きてきた。フリースクール化を目指したがゆえ、同士が生まれず、介護の重みに耐えられず、29年目に塾を閉じ、他人の釜の飯を喰い、現在に至った。15年が経っていた。父は施設入所して手を大半離れ、母がじんわりと在宅介護の枠に入りつつある。この視点から災害ボランティアのなかの高齢者ケアの活動への関心がある。親を送れば、私は口やかましい単身高齢者である。どうゴールにたどり着くか考えている。ここにおいて、高齢者ケアの予備軍としており、網膜色素変性症ゆえに、中途失明に抗する道を支度していく必要を負っている。

そこに関連した活動提起ゆえに、他者からはあれやこれやに見えるかもしれない。しかしそれらは我が身を通じて実は一つのことなのだ。社会活動がそれぞれの殻をもっており、私がその境界を行く者だから、なおさらにことは開かない。悔しいが、まさぐり続ける以外ないのだ。異なるものの衝突と差異、そのずらしのなかに創造があるのだが、社会活動は以前スタティックなのだ。変容可能性を秘めた企画を提案することをなすべきだ。ネットワーキングの手法を意識していきたいのだ。

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「ノーマライゼーション 2013/03」に、参考になる5つの論文を見つけ、コピーをファイリングした。陸前高田の訪問調査と商品価値の高い農産物生産、椿油を軌道に乗せつつある青松館の記事などだ。


「ノーマライゼーション 2013/03」

●「大震災から2年、ALS患者の苦悩」
●「陸前高田市訪問調査の実施」
●「福島の抱える問題:人材不足と福祉事業書人材募集プロジェクト」
●「東日本大震災から2年、復興への新たな道」

別記
●「障害者総合支援法について」


夜間傾聴:なし

(校正1回目済み)

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