湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

無自覚な症状認識が家族をえぐっていく/「わーく」の放送テスト足踏みながら

2008-07-14 07:12:23 | 引きこもり
父の糖尿病とそれに伴う認知症の悪化が無自覚に進行することは、家族にとって時にやりきれない思いを残していく。この数日、父の喉の渇きはますます異常になり、冷蔵庫に入れてある水差し(1.5リットル)を抱え込む状態になっている。相変わらず間食が収まらず、その一方で腹部以外が、やせてきたのだった。主治医から灸をすえられたばかりだというのに、その診察を受けたこと、前日に宗教団体の定例会合に出かけた個人宅すら、全く思い出せない状態が始まっている。その日、ころんで破れた上着を見ながら首を傾げているのだ。家族には、徐々に「お別れ」が始まっているように感じる。母にはそれが自分が蝕まれるように、ひとつひとつの奇行が感じられている。介護から距離を置くように私が指示し、母もそれを納得したものの、薬ひとつ自覚的に飲むことが出来なくなった父のいわば「まだらぼけ」が、尾を引いている。

父は昔から「攻撃」と「防御(牽制)」の振幅の中に生きてきた人だった。その習性が治療の場面でも、指示に対する反発の形で現れてしまう。

昨日は宗教団体の側から、個人宅の集まりは、階段と不安定な足元の場所を通らなくてはならないために、遠慮して欲しいという申し入れが婉曲な表現を使って行われた。来るなとはいえないのだ。ただ、毎回父は転倒し、前回は救急車騒ぎの手前(立てない)まで来て、このままでは過失責任を問われるというのだった。それが父には理解できない。

結局、私が父に引導を渡し、この曜日の出席を辞退させた。父は怒り、やがてむっつりと語らなくなった。母は夕食を取らなかった。

自分が見えなくなることの残酷さである。昨日、介護は次のページに移った。

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「わーく」のオンライン放送とSNSショートメール・ネットワークのテストを行った。前者は、可視的な操作を行うミキサーを中心に録音が正常に成されるか2本の卓上マイクと、PCを接続し、BGMをミキシングしてファイル出力させてみた。ここまでは作動するかどうかではなく、収録上、困難な操作がないかを書き出していくチェックとなる。放送は自閉症スペクトラムの子には不向きな音声メディアとなるため、静止画像のスライドショーをリンクしていく。編集は知的や精神の青年や引きこもりの青年が支援者を交えて協働作業を行う。

iPHONE iPad 各社標準携帯 をモニターに準備すること、収録機器にもう一台PCを用意することなど、人海戦術で補完可能な補助器機が浮かび上がってきた。

後者はSNSのシステムがうまくマッチしない問題が引き続き残されていて、今回は「5分間ニュース」が出来れば、むしろTwitter のように、行追加型のメディアも考えていいのではないかとも思う。これらは、障碍を持った青年のネットワーキングと日常交流の触媒を狙っているもので、操作機能は単純な方がいい。音声Twitter も考えてもいい。問題は容量だ。携帯電話・iPADベースでシステムを組んでいく。

ここに就労支援や、ピア・サポートをからめていく。現場感覚からは無理だといわれる構想だが、この構想には隠れた推進者がいる。引きこもり青年の力だ。場があれば彼らは力を発揮する。彼らが動き出せば、山は動く。

今日は30秒ほどのチェック収録を何段か重ねた。閉鎖型ヘッドホーンではなく、いわゆるイヤホーンなので、はずれやすくフィールドでは問題化しそうだ。

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******君(仮名)は、通院可能な近くの病院に転院した。といっても数日程度で退院できるだろう。病院から、生真面目な彼の声の電話があった。解決はペンディングでいいのだ。ひとりになるなとあえて言った。お節介と援助は紙一重で毒に転じる力。

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専門学校に行き始めた入谷さん(仮名)から、猛烈ななぜなぜ集が届いた。元気である。しかしこのパワーは、日本純粋培養の青年たちに敬遠されるだろう。どうしたものかと…。


夜間傾聴:入谷さん(仮名:久しぶり)
     ******(昼間)

p.s. 朝日新聞埼玉版に
●「80小学校で学級崩壊」 2008年07月11日

の記事あり。


(校正1回目済み)
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