湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

静かは静穏を意味しないということ

2007-08-13 07:33:11 | 引きこもり
身の回りが静かなときというのは、決して出来事が静穏無事に過ぎているということにはならない。案の定、入谷さん(仮名)から呼び出しがかかった。部屋からためこんだ睡眠薬が見つかったというので、相談したいというのだった。

「見つかった」ということは、彼女の部屋を家捜ししたということだ。何かが起きているということで、詰問をしなかったか父親に聴いた。案の定、彼女は切れて篭城状態になっていた。ともかく向かう前に、彼女の携帯電話を使って接触を試みた。13回目にやっと電話に出た。ごりごりと擦る音。無言のまま。

安否を問い、私が行く必要があるか質問。泣き声と擦る音の合間に「来るな」という。「わかった」と応答すると電話は切れた。母親が心を病んでいる関係で、父親が肩を怒らせて頑張っている空気が伝わってきた。

父親と電話で話しながら、ガス抜き。いつもと同じように、キッチンのTVをつけて夕食を余裕を持って作らせ、手伝いに来ている母方の祖母を車で実家に送るという日常の行動をとって家を開けさせた。

座間の「とんでん」に父親に告げずに待機した。携帯にメール。

父親が母親の薬を自分の分と間違えて叱ったという。父親が許せないかを問う。心配して叱ったのだからいいと優等生的応答。やけ食いが一番と勧め、父親と連絡をとるぞと確認。そのまま茅ヶ崎に引き上げた。

父親から電話が入り、食器が洗ってあるという。薬の勘違いを問うと、彼女の言ったとおりだった。謝るというので、間を空けてからの方がいいと伝えた。

明日つまり今日、彼女の気分で、また座間に出かけるようだ。ふたりそれぞれの安眠がことを解決してくれる。おやすみ。

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夜の相模線は独特の雰囲気がある。前に座った初老の男性の様子を見るでもなくぼんやり眺めていた。先方は目を閉じた。私も目を閉じた、茅ヶ崎が終着駅の安心感がある。

イトーヨーカ堂食品売り場閉店間際に飛び込んで、追加の買物をしたらバスが行ってしまった。ぶらぶらと歩いて家にもどった。夏の夜気。物陰に知り合いがいるような気配を感じる。これは私が知り合い、私より先に旅立った子たちの気配だと思っている。彼らを再び泣かせまいと誓う。…いつものこと、いつもの儀式だ。

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Uさんに9月のフォーラム懇談会の件について、メールをだす。

夜間傾聴:閑古鳥

コメント
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