日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

旗指物のはて

2014年12月11日 | 生活・ニュース


 芭蕉とバナナはよく似ているが、実のなるものがバナナだと思え、と教えるという。子どものころ畑のそばにあった芭蕉にはバナナに似た小さな実が、バナナのようについていたが口にしたことはなi
。バナナに似ていると思えるようになったのは、祭りで見たバナナのたたき売りからだ。バナナ、今は病気でなくても普段に食べるようになった。

 芭蕉もバナナも植物学の分類では「バショウ科バショウ属の大型多年草」と呼ばれるということは離れがたい同類ということだろう。芭蕉を植え、その葉に習字、文字の書き方を習うことに使ったという。茎から繊維を採り、芭蕉布が織られ紙の原料にもなった。先日、伝統ある和紙が世界文化遺産に登録された。芭蕉布でつくられている紙があれば同じ遺産だろう。

 芭蕉の葉はとにかく大きく重い。父の切り落とした葉を運んだことが何度もある。切り口から水滴がしたたるほどだから、重さの正体は水分なのだろう。芭蕉の大きな葉の使い道は岩国寿司の段仕切に使っていた。近所の家からよく貰いに見えていた。扱い方が悪いと簡単に裂ける。芭蕉の緑濃い葉が風になびく姿は、戦国時代武者たちの旗指物に似ている。旗指物の原型にという説はどこかにないのだろうか。

 その葉は風に弱く秋になると破れはじめる。これを破れ芭蕉と昔の人は称した。確かにその通りで言い換える言葉はない。破れ芭蕉はやがて葉が姿を消す。すると枯芭蕉と呼ぶ。敗れた武者たちの膝を落とした姿に似る。途中から折れた茎は戦いで折れた槍に見える。武者は戻れないが、春になると朽ち果てた場所から芽生え始める。自然は循環という不思議さを忍ばせる。
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師走の雑事

2014年12月10日 | 生活・ニュース


 「歳暮用品の早期予約特別ポイント付加は今日までです」、師走に入ったばかりというのに気の早いサービス打ち切りだと思いながら聞いていた。これから賞与の支給が本格化する。ポイントはなくても購入者はふえるという店側の作戦かもしれない。寒さ襲来というのに早くも衣類の冬物バーゲンの赤札も目につく。商戦はどうなっているのだろう。

 連続しての師走の総選挙、報道や週刊誌の世論調査では大方の選挙区で当落が決定している、と読める。世論調査通りの当落なら、高額な選挙費用を使わないでいでも済みそうだ。世論調査、何年か前に電話世論調査を受けた。その時はオペレーターと会話できた。直近の調査はコンピュータのシャベル設問に、電話機の番号ボタンを押して答えたという。これなら調査時間は短時間で済みそう。設問の方法によっては世論誘導も出来そうだ。

 家計のやりくりは今に始まったことではがないが、今月に入り思わぬ予定がいくつか飛び込んで、夫婦ののんびりした師走のカレンダーの空欄を埋めている。出来るだけ前倒ししながら予定が年を超えないようにと気を配っている。寒気と天候に左右されそうだが、やるしかない。

 ホームセンターや種苗店の店先にクリスマスから正月に向けての花々が寒風に揺れている。値段は手軽なものから高価な品まで多彩に並んでいる。我が家に似合うものを、いつものように植えてひとつ予定を消化した。週末から寒波襲来の予報、日和と体調を組み合わせ外から見れば雑事だが処理していこう。明日も起床は5時。 

 

 

 

  
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また消えたレトロ建築

2014年12月09日 | しっちょる岩国

 「岩国城下町史跡ガイド」という錦帯橋界隈を写真60枚余りで紹介したHPがある。それには横山は当然として川西、岩国、錦見地区の風景や歴史的建築物が載っており、古い岩国を知る人にはそれぞれが懐かしい1枚と思う。そんな写真集に紹介されている一つが解体され更地になった。写真集に紹介されていることは知っていたが、なぜか1枚撮っておこう、促されるように蔦の絡まった様子を収めたのは解体工事の始まる少し前だった。

 写真集の説明は「宇野千代 幸福のことば 島津邸」となっている。その写真には「ARI 蟻」の看板が写っている。ここは美味しい洋食と中華そばの店だった。撮った1枚にも「街のグルメ店」「大食堂」などの大きな文字が写っている。店はずいぶん前から閉店していたよだが、前を通るたび大正風モルタル仕上げに、今にはない風格を感じていた。

 この近くにはこうしたレトロ建築がいくつかある。現山口銀行錦帯橋支店、細田写真館、旧岩国税務署、岩国学校教育資料館、元野嶋精肉店、杉田時計店、少し離れるが西岩国駅、ASテーラーなどがある。解体された島津邸正面には改築前の旧岩国信用金庫の本店などもあり、かっての岩国市の中心であったことが分かる。山銀に並んで岩国西郵便局がある。これも建て替わり普の面影は消えた。

 建築物も際限なくその姿をとどめ残すことは出来ない。解体や改築され姿が変わることは良くわかる。その一方で、残してほしいとも思う。観光城下町という声は良く聞くが、保存施策は近くにいても目に見える動きを感じないどころか城下の姿が減っていく。こんなことを思い始めたのは岩国検定の一員になった効果と感謝している。
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岩国検定の新聞

2014年12月08日 | しっちょる岩国


 第3回岩国検定から10日あまり、いくつかの自己資料の整理を済ませほっとしている。ということで、今回も検定新聞「いわくに通になろう」を勝手に作ってみた。内容は全検定3回の総括、それに前回に続いて各設問への正解率一覧などを載せた。総括は対外的に公表される数値的実績で報道関係からは必ず要求される資料。

 各設問への正解率一覧は、受験者全員の回答用紙から、設問ごとの正解者数を数え出し正解率を算出したもので、前回もそうしたが、使い方によっては面白い資料になると秘かに思っている。

 そのほかの記事は、検定に関する感想、これは新聞を勝手に作る私の独断で書いたもの。正解率一覧から、岩国の何がよく知られているか、何をPRしたらいいのか、そんなことを、これまた勝手に作る者の狭く浅い知識と少ない情報の中から展開した。

 所詮は趣味の新聞、それでも近々予定の反省会に持参し、話題の一つになればと思い読み直している。そう反省会の肴になれば勝手に作った新聞だが満足できる。
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大雪の日

2014年12月07日 | 自然 季節


 起床時の室内温度と湿度の値を手帳にメモしている。いつ開始したか記憶していないがいつのまにか習慣になり、メモするものとして身についた。今朝の気温は今季最低、ひと月前とは8度も低い。メモしながら「今日は暦の上では大雪(たいせつ)」、雪が大いに降り積もる頃と知る。

 暦の大雪が現実に起きている。日本海側一帯は大雪(おおゆき)に見舞われている。雪の少ないだろう四国でも孤立した集落がある。広島県北部では38豪雪の積雪を上回った地区もあるという。列島が冷凍庫状態になっている。日本海を南下してくる筋状の雪雲に降りつもる雪を想像する。解説では海水温度の高さも影響しているという。

 冷たい寒いと思いながら、豪雪に苦労されている地域の映像を見ると瀬戸内の穏やかさを自然に感謝している。温暖化の影響なのか大雪の記憶は薄れたといよりほとんどない。関東在住の知人が、瀬戸内は地震が少なく気候温暖、肉も魚も美味い、自然がすぐそばにあるなどと、いいところを幾つも並べていたことを覚えている。

 我が家は20年来、家庭燃料はLPGと灯油を使っている。冬になると灯油の使用量は急増する。配達料もばかにならないから動ける間はポリ缶をもってGSへ行くことにしている。いつものポリ缶を置く台が灯油で濡れている。ポリ缶に給油する際にミスったのだろう。以前にも同じことがあった。スタッフ給油の廃止が原因かもしれないと思いながら、いつもより慎重にノズルを握った。
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黄い鳥

2014年12月06日 | 自然 季節


 今季一番の寒波が襲来。日本海側を中心に大雪に見舞われ各所で生活に支障が出ている。交通機関も渋滞などで難儀されている。雪には縁遠いと思っていた四国山中の雪道で10数時間も動けなかったという。隣の広島県北部「38豪雪を思い出した」という声が聞かれた。その豪雪は昭和38年のことで、それ以降に人口減少が加速、限界集落に進んだ地区もあるという。日本は寒波に覆われているが、南の海では猛烈な強さの台風22号が西へ進んでいる。

 これだけの積雪に見舞われた山中の生き物は餌をどうしているのだろう。このごろ街中にイノシシが出現するには珍しくはないが、最近、市内の民家に表れ住民を襲い負傷させる事件が続いた。1匹は処分されたが、そのほかは人に例えれば逃走中で警戒は緩められない。山中に餌がないのか、もしかして泣いた赤鬼のように人と仲良くなりたいのなら、青鬼役のイノシシが現れないと話は進まない。

 餌といえば我が家の狭い庭にある実を食べに小鳥がやってくる。それを見ていると北原白秋作詞の「赤い鳥小鳥」という子どもころに覚えた歌を思い出す。
     赤い鳥 小鳥 なぜなぜ赤い 赤い実を食べた 
     白い鳥 小鳥 なぜなぜ白い 白い実を食べた 
     青い鳥 小鳥 なぜなぜ青い 青い実を食べた

 庭にある実は千両で赤と黄の2通り。何か理由でもあるのか黄色を餌にしている。おかげで黄の実は残り少なくなった。千両の揺れる小枝にとまり実を銜えて飛び去る器用さを毎年眺めている。白秋流にいえば黄い鳥が誕生するかもと、つまらぬ妄想に吹けるのは暇人だから。まだ、黄にも赤にも変身した鳥はやってこない。いつか出合わせてくれ。
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シャッター通り

2014年12月05日 | 地域


 高台から大型スーパーやドラッグストアの屋上看板、広い駐車場が見える。その向こうに山裾から上るように広がる住宅地、完成時は新興住宅地域と呼ばれたが年が経つにつれ新興の2文字は消える。あれだけの消費者がいるから大型店もやっていけるのだと実感する。片や城下町といわれる地域の小売店、大型店の羽振りとは裏腹に通りの人影も見えなくなる。

 規模は小さいがアメ横ほどの混雑を呈していた通りはほとんどの店が戸閉になり、改築された元商店には賑わったころの面影すら残っていない。この通りの商店をひっくるめても郊外のスーパー1店舗に太刀打ちできない。徒歩や自転車で買い物、顔なじみの店で会話しながら買う、40年も前のことになる。

 工業地帯が誕生したり発展するのは、港、鉄道、道路、水などの条件が整っていることが必要、さらに消費地の近いことも大切な条件という小学校社会科の学習を思い出した。精密工業は空気の綺麗な地帯とも習った。今は習った教科書になかった高速道や航空機などもろもろの条件や環境が代わり「企業のグローバル化」が当たり前になった。ICがあれば山間部にも工場ができる時代だ。

 と言って城下町も指を喰えあて我慢するわけにはいかない。町の賑わいを取り戻そうとかっての商店街のなかにいくつか活動がある。人口は減り商圏は郊外へなど困難はあろうが、地方創成は国の方針、活動が連携し実ることを願っている。

 

 
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分別と分別

2014年12月04日 | 地域


 資源回収やゴミ削減など環境破壊防止策の一つして自治体によるゴミ回収が行われる。市では指定されたポリ袋に、指定通りに分別し、指定された日に、指定時間内に、指定の場所へ持ち出す。そうすれば回収しそれぞれのルールにより処分され気持ち良い街になる。

 指定通りにしないのか出来ないのか分からないが、時にはとんでもないゴミを詰めていて回収されない袋が残っている。こうしたゴミの持ち出し主は所定の時間外、それも深夜から早朝に出す、これは目撃したし話も聞いた。行為への心苦しさがそうさせるのだろうと、勝手に思っている。

 ある施設の自販機そばに、どこにでも見られる使用済容器入れのポリ缶がある。そこの分別案内を面白いと眺めた。もえるごみ、プラスティックの表示に、それぞれの容器の実物を取り付けている。一見してどのポリ容器に捨てるかが分かる。してはいけない捨て方として、レジ袋に中身を入れたまま捨てるな、これも現物が取り付けてある。アイディアは面白いが、ここまでしないとルールが守られないのかとちょっと戸惑った。

 分別、読みは一つだが意味は二通りある。一つは種類によって分けること、まさに「ゴミの分別」にあたる。二つめは考えや思案をめぐらす、世間的な経験や識見などから出る判断、などとある。ゴミの持ち出しは「分別」を同時に行うことで綺麗な街になる、残袋のない持ち出し場所を通り過ぎながら、ここで越年する袋の無いことを願った。
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行ってお帰り

2014年12月03日 | 生活・ニュース


 気象条件が悪く打ち上げが2回延期された小惑星探索機「はやぶさ2」は3度目の正直、13時22分04秒に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ地球周回軌道に乗り、小惑星「1999 JU3」探索の準備に入った。

 重さ600キロの「はやぶさ2」は太陽系の起源・進化と生命の原材料物質の解明を目指すためのサンプル採取と各種観測を行う。2015年に地球をスイングバイして2018年に小惑星に到着する。小惑星の表面や人口クレーターなどからのサンプル採取や観測を行い、小惑星を2019年に出発2020年に地球に帰還する、とJAXAのHPにある。

 打ち上げ中継を見ながら、初代はやぶさの帰還映像を思い出し「行ってお帰り」と口から出た。帰還は東京オリンピックとパラリンピックの歳の暮れになるという。その帰還は世界の人が見守るだろう。6年間の飛行距離は52億キロという。予想できない遠さだが、新幹線で2千年くらいかかる、といえば途方も無い距離が想像できる。

 報道では、最近の宇宙開発技術は純科学的要素が次第に薄れ、軍需技術としての開発に重きが移っているという。宇宙空間だけは戦のない無限の広さが続く空間として子どもらに繋げよう。
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岩国検定余談

2014年12月02日 | しっちょる岩国


 「余談はさておき」という。本筋を離れた話は聞きたくない読みたくないという人は多い。私もその一人だろうが、年々衰える記憶力のためにメモとして記しておく。検定翌日の新聞、地方面とはいえ全国紙2紙に写真入りで掲載された。プロに対して失礼かもしれないが「いい記事」と喜んでいる。

 検定受験者の年齢は78歳から18歳と幅広い年齢、これは過去2回と同じで、今回も年齢に関係なく関心をもってもらえた。申し込みの中に「12歳、小学校6年生」があった。実行委員会メンバーも喜びながらも、予想外のことに対応を考えていた。しかし、学校行事が入ったということで受験辞退の連絡が母親からあった。残念だったが、児童にも関心を持てもらえたことで先行きに小さな灯が見える。次回は必ず会場に来てほしい。

 検定受験者にはできるだけ声をかけ意見などを聞いている。受付の時の会話で、設問の中に名前が載っている子孫の方がおられた。その子孫の方は先祖の名前が出ているなど当然だがご存知ない。歴史というと古く感じることは多い。「いわくに通になろう」の活動を初めて歴史があったから今を感じる、そう思うようになった。ある子孫の登場により歴史の連続性と身近さをより実感した。検定終了後「今回は難しかった」という声が多かった。それは合格率の低下に現れた。

 昨日、合格認定証など受験された方に必要な連絡書などは投函した。市内では手にされている方があるかもしれない。お送りする書類の事前準備は会の代表が済まされている。できないのは点数の準備、そこでいかに早く正確な採点を済ませるかだ。我がチームの知恵者が解答用紙を応用した採点用具を作成、今回もその威力を発揮したことも余談とさせてもいます。ご協力いただいた皆さんにお礼申し上げます。
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