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「ツバメが軒下に出入りしていた」と妻の話し。ここに新築して30年、ツバメが我が家に立ち寄る姿は見ていないので、いいことになるかと期待したが残念だがこの時期になってはもうやっては来ないだろう。それにしても最近はツバメの姿が減った、それも大幅な減少のように感じている。そんなおりある報告書に目が留まった。
それは「公益社団法人 日本野鳥の会」の「消えゆくツバメを守ろう」という一文。「春になると、南の国から渡ってくるツバメ。しかし近年、ツバメは減少しているといわれています」とあり、里山の自然の中で生きてきて、人と自然の共存を象徴する野鳥で、つばめが姿を消すということは私たちにとって日本の原風景が消えてしまうこと、とある。
別のレポートではツバメが減った背景がこう説明されている。「餌場である水田や畑の減少、巣作り出来る軒のある日本家屋の減少など、日本人の暮らしの変化が大きく作用している」と指摘している。指摘のどの項目にも思い当たる。環境省や自治体の調査でも繁殖数が少なくなっており、米の作付け面積の減少に合わせツバメが減っている調査もある。
手のひらサイズのカメラでズーム一杯に延ばして覗いていると1羽のツバメが電線に止まっている。撮ろうとしたら1羽飛んできて近くに止まる。2羽ともにくちばしを忙しく動かす。何か話し合っている、いや威嚇しあっているのかもそんなことを思いながら撮ったが「仲間が少ない」そんな会話だったかもしれない。
(今日の575) 小次郎は飛燕見つめて返し技