間引く、昔作られた時代ものでは読んだり聞いたりしたものだが、今はそんなセリフなどは無いだろう。TV画面を通して昔の映画が流れる時に「オリジナルを尊重して当時のまま放送します」そんな断りが出る。倫理や差別に通じる言語は禁止用語になっており、断ることで批判を避けるのだろう。
根菜類を立派に大きく育てるためにはこの間引く作業が発生する。家庭菜園を作る時も、今やっている仲間との農園でも植えるたびに発生する。あの小さな種を上手く蒔けば発生しない作業かもしれないが、素人の手作業結果だがこれもまた楽しい作業のひとつになっている。大根やニンジンなどの間引き菜は旬を先取りするものとして大事にいただいている。
先日は仲の良い兄弟が固まって押し合いしているような蕪(かぶ)を大きくするために間引いた。大根やニンジンと違いどれを残すか、どれを育てるか、隣の団子状態との間など、何昔か前の菜園を思い浮かべながら間引く、団子状態からみんな残りたいと思う身になって考えながら非情ではあるが1個だけ残していく。
ピンポン玉より少し大きめの真っ白い蕪とその葉は分け合って持ち帰った。我が家では浅漬け風にした。根はそのままでもみずみずしくて美味しいとは経験者の話し。焼いたり、煮たりすると食感や味の変化が楽しめるとも教わった。収穫した時までお預けとしよう。
(今日の575) 間引き菜は旬より早く食卓に