日々のことを徒然に

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桜は遠のき

2021年04月10日 | 自然 季節

 今年の桜は日本中で10日から2週間くらい早く開花しそして満開になった。早いところでは開花から満開まで3日の観察地点もあったという。温暖化が進行している証でなければいいのだが。1997年の京都議定書に続くパリ協定に米国が復帰したことは環境改善にいい方向に向かうだろうと期待する。

 今年の開花があまりにも早いことを受け、ある気象予報士が「将来、日本では桜が咲かなくなるのでは」そんな大胆な予測をしていた。それは、桜はある期間で一定の寒暖差の積み重ねがあって開花する。温暖化でそうした差がなくなれば開花の条件を失うので桜は咲かないと説く。説明は素人でもわかり温暖化進行度合いの分かりやすい説明例にも思える。

 そんな桜の開花だが本州最北端まで進んだ。しかし、コロナ感染防止のため一部を除き花見は大方のところで見送られたようだ。そんな桜が散っていくのを待っていたかのように新緑が目立ち始めた。落葉樹で櫛の歯のようだった稜線が、大筆で緑色を思いっきり塗ったように変わり、初夏の日差しを受けている。季語を3つ折り込んだ「目に青葉 山時鳥 初鰹」の季節が来た。

 新緑の旬の一つに、竹の地下茎から出る竹の子がある。「猪も飽きたのかやっと口に入るようになりました」と我が家は初物の茹でた竹の子を頂いた。とても柔らかく、やっと穂が地面にのぞいたくらいで収穫されたように思う。「竹の子はいつ掘る、今でしょう」、40年くらい前には、出勤前に伸び始めた雑草の中から穂先を見つけて掘っていたことを懐かしく思い出す。
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