春近くなってヒヨ、正確には「ひよどり」の来訪が激しい。縄張りを侵攻されたのか、けんか別れで追い出されたのだろうか。異を見れば何でも人の世界の醜い場面に置き換えてみようとするのは悪い癖だろうと思うが、都合よく理解しやすいからと言い訳する。鳴き声が「ひいよひいよ」と聞こえるので「ひよどり」と呼ばれるようになったのだろうか。
今年もメジロに食べてもらおうと置いたミカンは大方をヒヨが横取り、自然界の生き物の強弱関係を今年も変わっていない。そのヒヨも大慌てで逃げる一瞬を目撃した。ヒヨを追った鳥の名は分からないが、トンビくの様に見えた。その時のヒヨの様子はメジロが飛び立つに似ていた。
そんなヒヨが南天を食べつくしてくれた。あの大きな体でゆさゆさと揺れる南天にうまくのかって起用に食べる。ガラス戸越しに撮ろうとして少しでも動こうものなら飛び立つ。どのような警戒監視機能を持っているのかと思う。 ミカンをついばむ姿は撮っているが、ブウラブウラしながら南天をついばむ姿はとうとう撮れなかった。
野鳥も花や木の実を食べるだけでなく、それらが広く分布し栄える種の拡散を手伝っている。ミカンを置いていた付近にはいくつもの実を残している。狭い庭でも植えた記憶がないのに新しい芽を見ることがあり野鳥の置き土産とわかる。毎年やって来る鳥、由縁あるのだろうか、聞いてみたい。