錦帯橋近くの大明小路と七町のひとつ玖珂町通りで恒例の「城下町ひなまつり」が始まった。商店や民家の座敷に飾られており、散歩や散策の人、観光で訪れた人らでにぎわっている。今年は15軒が参加、飾りのある家はピンク色ののぼりが目印に立っている。10日まで開催という。
季節の変わり目などを祝う節句を五節句といい次の5日があたる。人日(じんじつ 1月7日)、上巳(じょうし 3月3日)、端午(たんご 5月5日)、七夕(たなばた 7月7日)、重陽(ちょうよう 9月9日)。あすは上巳の節句でひな祭り、女児の幸せを祈る日になる。白酒、菱餅、桃の花などを飾るという。いわれは知らないが、ちらし寿司も雛まつりに欠かせない一品という。
訪ねた家の玄関、タオルで創作した雛飾りが出迎えてくれた。聞くと手作りという。雛飾り用に織られたタオルかと思うほど素晴らしい作品だった。辞するとき「雛あられを幾つでもどうぞ」と勧められた。なんと,三角錐の容器各面にお内裏様が印刷され、中にあられが入っている。これも初めて見た、いやいやいろいろ新しいものが登場している、世間に疎いと思いながら数個いただく。並べれば立派な雛飾りになる。
ひな祭りを祝う園児らの嬉しそうな様子を映像で観ると思わず顔がほころぶ。いつまでも安らかで穏やかな日が続くことを願わずにはいられない。一方で、多発する幼児や児童らへの虐待事件、関係者に、罪のない子どもらの命をっ救ってやってと願わずにはいられない。