日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

秋の長雨

2016年09月22日 | 自然 季節


 秋雨前線との相乗ではあったが、台風16号は雨台風のように各地に洪水などの被害をもたらした。当地では、離れた洋上を進んだため影響は無かった。しかし、過ぎ去ってもすっきりとした秋の様子はやってこなかった。少々肌寒さを感じさせるのは雨のせいだろうか。秋分の日で彼岸の中日だがあいにくの雨模様、それでも傘をさして錦帯橋を渡る人も多い。

 大量に降る雨ではないが「秋の長雨」という。諸説あるようだが8月下旬ころから10月上旬あたりにやってくる停滞前線、梅雨のころに似た気圧配置がもたらす長雨を表す。秋霖ともよぶ。霖という字は長々と続く雨という意味があるそうなので秋の長雨のことになるが、この表現の方が何か風情があるように感じる。

 雨は「大気中の水蒸気が凝結し水滴となって地上におちるもの」。ただ雨と呼ばず時々の状況に合わせて呼ぶことで雨の情景を伝える。秋の長雨が過ぎ山茶花が咲く季節のぐずつく長雨は山茶花梅雨。時雨は晩秋から初冬にかけてザーッと勢いよく降りカラット晴れる雨。冬の冷たい雨は凍雨、氷雨は氷の粒が混じった冷たい雨。寒九の雨は、寒に入って9日目に降る雨で豊年満作の兆しと伝わっているそうだ。

 定期検診の日、聴診器を外しながら主治医が、「秋口は寒暖の差が大きい、気温の変化が激しいと体調を崩しやすくなるから気を付つるように」とひと言。私の年齢を加味しての注意喚起だろうが、肌布団が欲しくなったここ数日、主治医のひと言を思い出している。
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