名勝・錦帯橋近くの歴史ある商店街は、郊外型大型店の進出に押され閉店や移転が続き沈滞している。
そんな商店街の近くで、半世紀近く、地元発祥の企業として、地域の日常生活を支えてきたスーパー「中央フード銀座店」が明日28日で閉店になる。最近は配送も実行され高齢者からは喜ばれるなど、店舗は地域に取って大きな存在だった。
閉店するには企業としての事情があり、これを責めることは出来ない。しかし、地域に取って大きな寂しさと今後の不便さを思うといたたまれない。
銀座店が開くまで、食料品は町のおじさんおばさんの商う小さな個人商店で買っていた。ところがスーパーの陳列棚を見た時は青天の霹靂だった。商品名は記憶していないが棚にはTVや本でしか知らない初めて見る品が並んでいた。
購買力を高め生活を豊かにするというアベノミクス、その効果が届く前に地域の生活の核たるスーパーの閉店は、地域の活性化にどんな影響が出るのだろう。
歩いて買い物に行ける店があるということは、高齢者の楽しみの一つでもある。郊外型店舗へ行くことが困難な人の生活が心配になる。