日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

新刊書架

2013年02月13日 | エッセイサロン
           

 岩国図書館誕生は1910(明治43)年、今の岩国教育資料館三層楼の2階だった。ここに至るには武芸偏重の岩国で文学の興隆にも意を注ぐ必要を感じた藩主は横山講堂を建造した。以後、養老館、岩国学校、錦見小学校ばどと幾多の変遷はあるが、岩国の人材育成に力を注がれた。

 現在、岩国図書館は中央公民館と併設になっているが、1923(大正12)年から1971(昭和46)年までは独立した重みのある洋式の建築だった(吉川家の出資による)。戦後の一時期、当時の進駐軍に接収され星条旗が掲げられた記憶がある。そのときは現在の徴古館へ移転し横山館と呼んだ。

 この由緒ある岩国図書館の新刊書架に「花水木 第7号」が場を貰っている。書架は入り口を入ったところにあり、来館者の目につく。「おっ」、喜びが湧く。素人ぽいデザインと表紙の色が目を引く。すぐに写真を撮る。花水木は岩国エッセイサロンの同人誌で、先月発行し同館に寄贈したまさに新刊。1時間後に覗いて見たが、まだ書架におさまっていた。

 背表紙には数桁の番号と記号が記されており、蔵書の一冊になる。いつから書架に、と訊ねたら「つい先日です」との答えだった。しばらくは新刊書架に置かれるという。丁度、1週間前に訪れたときは見かけなかった。ぱらぱらと繰ってみた。これから多くの人に読んでもらえることを願いながら書架へ戻した。
コメント (2)
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