日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

船遊び

2013年02月15日 | 地域
           

 時代劇では川船で悪巧みを話し合う場面がしばしば登場する。そんな船は障子で周囲を遮り景色を楽しむ事はしない。逆に外から内を伺うこともできない。秘密めいた舞台装置としてはいい。そんな光景がかってここ錦帯橋のかかる錦川であったか否か、だれ知るよしもない。

 船遊び、船で川や池に出て楽しむことで、古くは平安時代、船上で宴を催し詩文を作り、奏楽を楽しんだという。風流・風雅な遊びだったろう。今、都会の船遊びは船外機を付けた大型船が使われ、林立するビルを水面から見上げ近代都市を味わっている。

 障子の変わりは風除けの透明なシートを下げた川船のうえで宴が開かれている。錦帯橋を眺めながら地元の酒を味わうという川船での催し。二人の船頭が船べりに腰を降ろしているところがのどか。ときどき周回してはまた一休みする。遠くて宴の会話が届かないのは、地酒をゆっくりっと味わっているのだろう。

 鵜飼の遊覧船をそのシーズン以外でも活用しよう、そんな企画が伝えられている。地元に伝わる料理を肴に、その名を知られる地元の銘酒を味わうという、酒好きな人にはたまらないだろう。遠来の人をもてなせばこの上なく喜ばれるだろう。名勝・錦帯橋を渡るもよし、それを見上げながら地酒を頂く風情ある船遊び、鵜飼まで楽しみは続く。

 
コメント (2)
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