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花のいのち

2011年10月17日 | 生活・ニュース
           

「朝顔の花一時(ひととき)」という言葉があるそうだ。朝顔の花のしぼみやすいことを、物の衰えやすいことを、はかないことにたとえた句。この句に並べて「槿花一朝(きんかいっちょう)の夢」とある。こちらは、栄華のはかないことを槿(むくげ)の花にたとえたという。

朝顔は日没から約10時間たったころから開花するというから朝は早い。4時頃に咲いているのを見た。朝のうち花に勢いがある。花の命は長く夏から秋まで長い間咲き続けるというが、今年の我が家の朝顔は夏の終わりとともにお終いとなった。

槿は朝3時頃から開花し夕方にはしぼんでしまう。朝顔と同じで一日花だ。両方とも次々に別の花が咲くので、見た目は長く咲いているように見える。

夏の終わりに朝顔を抜き取ったプランターに朝顔の二葉が何本かのぞいた。元気そうなので植え変えてみた。可愛くも育ち始め、今は背丈が20センチほどに伸び、葉を茂らせている。もしやと気をつけて見ていると、幾つものつぼみらしきものがつき始めた。

夏ほどの強く長い陽あたりは受けれないこのごろ。気がつけば陽のさす所へ移動させている。明け方の気温は10度と少々、果たして花を咲かせる力が備わっているのだろうか。句に読まれているように、例えはかない花でも、つぼみを見せてくれるこの生命力、しっかりした力強さを感じる。

(写真:咲くのだろうか、つぼみらしきもの)
コメント
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