午前中のある会合での雑談。誰いうとも無く「今日は恵方巻きを食べる日」が話題になった。由来や方位の他に、発祥は関西らしいという話に「おもろい」からそうだろうということに異議は無かった。
恵方巻きについて、聞き売りだがと断ってある方が教えてくれた。
「 巻き寿司をひとりに1本とするのは福を巻き込んだ寿司なので、包丁を入れると縁が切れ、福が逃げてしまうから」
「その年の恵方を向いて食べる。恵方とは、その年の福を授ける年神様がいる方角で、今年は西南西がそれに当たる」
「願いごとをしながら、黙々と最後まで食べると運が逃げない。食べ終わるまで絶対に口をきいてはいけない」
子どものころ節分に欠かせないのは、鰯とひいらぎのトゲだった。それは鬼が大の苦手だからと聞いていた。臭いの強いものやトゲのあるものは魔除けや厄除け効果があるといういい伝えによったという。
スーパーには「恵方」に続けて巻き寿司はもちろんケーキにそばなど、あやかりの商品がずらりと並ぶ。バレンタインデーのチョコがちょっと手持ちぶたそうに出番を待っている。
(写真:我家の予約していた恵方巻き)