日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

いちすけ号

2009年09月23日 | 地域
               

郷土が生んだ藤岡市助博士は幕末の1857年(あのエジソンが誕生した10年後)岩国市で生まれた。明治8年に現在の東京大学工学部に入学。明治11年3月25日、激しく光るアーク灯の点灯に成功し日本で初めて電気がついた日に寄与した。

明治19年には東京電灯株式会社の技師長に就任し、欧米の電気事業を視察、中央発電所を建設。明治25年に日本電気協会を設立し会長に就任、29年には東京電気株式会社(現在の東芝)を創設した。

そして日本初の電車を設計したことでも知らる。明治23年の東京博覧会で2台の電車を運行させたたり、東京浅草の凌雲閣に国内初のエレベーターの設計・取付けに成功するなど「日本のエジソン」と呼ばれた。

明治41年に、故郷岩国に岩国電気軌道株式会社と火力発電所を設立し、中国地方で初めての電車運行を始めた。路線は錦帯橋近くの新町から岩国駅(当時の麻里布駅)の間で昭和4年まで市民の足として親しまれた。この電車が軌道を外れたとき乗り合わせていた関取集が抱え上げ戻したという話を祖父から聞いた。

この「日本のエジソン」藤岡市助博士の功績にちなみ、路面電車をモデルに製作された電車型レトロバス「いちすけ号」が錦帯橋と岩国駅を結ぶバスとして当時の路面電車とほぼ同じルートで運行されている。車内の硬い木製の座席が往時を偲ばせる。

いちすけ号は運行を始めて10年。錦帯橋へお越しの際はぜひ利用ください。錦帯橋バスセンターには専用の乗車口があります。

(写真:レトロバスのいちすけ号:新町バス停にて)
コメント (4)
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