2009年9月13日 中国新聞「広場」掲載
B5判片面でカラー、2枚だけ印刷する小さな孫新聞が100号になった。8年余の歳月。よく続いたと喜んでいる。
京都に住む孫娘の3歳の誕生前「平仮名が読めるようになりました」と嫁からメールが届いた。孫とのコミュニケーションを図ろうと思い、パソコンで新聞作りを始めた。成長に合わせ何度か模様替えし、今は市販のソフトを使い「新聞らしい新聞」に挑んでいる。
記事は、わが家のたわいない日常をデジカメの写真と一緒に載せる。誕生月などには熱が入る。何度も読み直して印刷し、1枚は孫へ郵送、1枚はファイルする。これまで続いたのは孫が喜んで読んでくれているからだ。
ファイルを繰ってみると成長の様子が分かる。何よりうれしいのは、少し小さく生まれ心配させられたが、大病を患うことなく育ったことだ。
孫は小5で成長一途だが、私は加齢の途を進む。いつまで作り続けられるか分からないが、パソコンが楽しく使え、新聞作りが面白い間は工夫をしながら続けたい。孫は新聞が届くかぎり、きっと読んでくれる。