日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

七つの子

2008年04月10日 | 自然 季節


 ♪ からす なぜ鳴くの           やまの古巣へ 
    からすは 山に              行ってみてごらん
     かわいい 七つの子があるからよ     まるい目をしたいいこだよ
      かわいかわいと からすは鳴くの
       かわい かわいと 鳴くんだよ

この「七つの子」は野口雨情1921(大正10)年の作品。この「七つ」には諸説がある。
一つは7羽の子ども。カラスの卵は普通3から5個で7個は生まない。仮に生んだとしても全てが孵化することはないことから否定される。

次に年齢。カラスの寿命は5から7年、厳しい自然の中で生き抜くのは至難の業で繁殖期までにその大半は育たないからカラスの7歳説には無理がある。

最後は七五三説。雨情は七つの子を人間の7歳の子に重ねて書いた。七五三の風習が隠されているという。7歳を迎えると抵抗力もつき特別な変化が起きない限りすくすくと育つ。親がやっと安心出来る胸のうちを書いた。
どの説ものちの人が解説していることで雨情が説明したものではない。

やまの古巣ならぬ新しい巣作りが始まっている。場所は我家の側の電柱。数日前から数十センチほどの小枝が散らかる。何故かと思いながら片付けていた。それがカラスの巣作り用と分かった。電柱の1番高いとこにそれらしい形が見える。

下校途中の小学生が「どうして小枝があるのか」と思っていたと話してくれた。毎日観察してみよう、と言いながら帰っていった。電力会社から「近日中に撤去します」と連絡があったばかり。
あの小学生の期待を裏切ることになるのは少し気が重い。

(写真:小枝を使った未完成の巣、写真の中央部分)
コメント (2)
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