使徒の働き 16章25−40節
南ドイツのシュバルトバルト(黒い森)は大切に保たれているのだということを、近所を歩いてわかりました。日の当たるところは暑いのですが、森に一歩足を踏み入れるとそこは別天地。
パウロたちがむち打たれ、足かせで自由を奪われ放り込まれた牢屋はそんな心地よい場所とは全く違っていました。むちで打たれ腫れ上がった身体は痛みで耐えられないほどだったことでしょうが、二人にとってそこは祈りと賛美の場でした。
大地震で牢屋の扉がすべて開き、鎖が解けて囚人たちにとっては「さあ、逃げてください」といわんばかりのチャンスがやって来ました。ところがだれも逃げ出しません。てっきり囚人が逃げたと思い込み、自害しようとした看守は、想定とは全く違っている現実を目の当たりにして、パウロとシラスに、救われるために何を…と問いました。
パウロが答えた「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます」とのことばは、よく知られています。そのとおりに、看守の家族が救われバプテスマを受けました。
ルデヤにしても、看守にしても、本人だけでなく家族みんなが信じてバプテスマを受けたとの記事に励まされます。ピリピ教会の特徴とはこのようなところにあったのだということを、ピリピ人への手紙を改めて読むと気づくのです。