みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

釣り合わないくびき

2016年07月12日 | 歴代誌第二

歴代誌第二 18章1−11節

 

 4月からのドイツ語のグループレッスンが昨日で終わりました。日本人の方と(といっても、私たちの子どもたちのような皆さんと)いっしょに学ぶことができて、またちょっと前進した感じがします。このあとは違う学校で会話中心に学んでみたいと思案中です。

 仕事であれ学びであれ、何かに取り組むときにだれといっしょにするかは大切なことですね。その点で、南王国ユダのヨシャパテ王は、判断を誤ったと言えます。北王国イスラエルの「あの」アハブと縁を結んだことがきっかけになって、アハブの誘いに簡単に乗ってしまったのです。2節にアハブがたくさんの家畜をほふった上で、彼(ヨシャパテ)と民を誘い込んだとあります。この時に、ヨシャパテがどのように答えるかによって、このあとのユダの歴史が大きく変わってしまったのです。

 アハブがどのような王であるのかは、列王記第一17章以降の預言者エリヤとアハブとのやりとりによって知ることができます。バアルの伝道者のような妻イゼベルによって北王国は大変な状態に陥っていた(経済的繁栄のゆえにごまかされていたのですが)のを、南のヨシャパテが知らないはずはなかったでしょう。しかし、縁を結んだということが、きっぱりと断れないということに至ったのでしょう。

 それにしても、「私とあなたは同じようなもの…」と言うなど、ヨシャパテはずいぶんとアハブの側にすり寄っている感があります。けれども、キリストにある者がそうでない人と何かを一緒にしようとする際に、このような言動を取るようなことがあるのではないかと、自分にも思い当たることとして受け止めました。


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