みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

働きの拡がり

2016年07月26日 | 使徒の働き

使徒の働き 15章30−41節

 きのうも夕食後近くの公園へ。日本語で話しかけられたので振り向いたら、一緒に教会に通っている方。聞くと20キロを走るのだそうです。その方の別の姿を垣間見て感動しました。もう少し歩いて行くと、おばちゃん(失礼!)が木イチゴ摘みをしていました。妻が話しかけると正しいドイツ語発音で名前を教えてくれました。二人のやりとりがとてもおもしろかったです。

 人と人とは、気持ちが通い合うとこんなに嬉しいことはありません。ところが、そんなことばかりではありません。パウロは、一回目の伝道旅行で誕生した地を訪ねて、どのようにしているかを見て来ようとバルナバを誘いました。ところが、先の旅行の途中で帰ってしまったヨハネ(マルコ)を連れて行くかどうかで、二人の間には見解の相違が生じ、ついには激しい反目になってしまいました。

 前に前に進もうとするパウロと、ヨハネ(マルコ)のことを気遣うバルナバの性格の違いもここには見られるようです。けれども、宣教の主はこのような問題によっても、福音を伝える機会を決してふさぐことなく、かえって二つの伝道チームが誕生することとなりました。

 ヨハネ(マルコ)は、この時はパウロが帯同を拒むほどでしたが、「みことばの光」が書くように、やがてパウロの同労者として、ともに福音のために主に仕える働きをするようになるのです。この二人のやりとりを、当のヨハネ(マルコ)はどのような思いで見ていたのだろうかと想像してしまいます。


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