みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

しっかり立って動かずに

2016年07月15日 | 歴代誌第二

歴代誌第二 20章1−19節

 ちょっとの間わが家に滞在している方が、きのうから二泊三日で南ドイツに出かけました。あのシンデレラ城のモデルとなった有名なお城に行ってみたいのだそうです。鉄道フリーパスなら一人より二人、二人より三人がお得なので、いっしょにと一瞬思いましたが…。

 アハブに協力したことを悔い改めて、主を恐れるようにと国中に働きかけたヨシャパテ。突然、安定が破られる事態が発生しました。死海の向こうからモアブとアモンの連合軍がユダに攻め込んで来たのです。「海の向こうのアラム」ということばがありますが、これはイスラエルの北のアラム(シリヤ)ではなくて、恐らくユダの東の諸国を指してのことばなのでしょう。

 この時のヨシャパテの姿勢には、信仰者が学ぶ多くのことを発見することができます。ヨシャパテが何をしたのかを拾ってみます。「ヨシャパテは恐れて、ただひたすら主に求め、ユダ全国に布告した。」それから彼は、主の宮で集まっている人々の前で神に助けを祈り求めました。その祈りは、な神が弱く小さな自分たちを助けてくださるようにというものでした。「ただ、あなたに私たちの目を注ぐのみです」とは、彼が敵の攻撃に何もしないでただ祈っていたということではないでしょう。

 ヨシャパテ側にも大ぜいの軍隊がいました。しかし、彼はこのような時にまず、自分たちの力に頼ることなく、主に拠り頼んで事に当たろうとしたのです。主はヨシャパテに「しっかり立って動かずにいよ」と言われました。それは、自分の判断で軽率に動くことなく、主のことばに従って動けということだと受け止めました。

 「困ったときの…」とはよく言われること。しかし、それができるのは普段からそのようにしているから、ではないでしょうか。


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