みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

宣教を続けた

2016年07月21日 | 使徒の働き

使徒の働き14章1−18節

 ピシデヤのアンテオケを後にしたパウロたちが向かったのは、イコニオム。ここは現在のトルコ中央部にあるコンヤという町です。ここでも、彼らの語る福音は信じる人と拒む人とに町を二分します。そして、受け入れない人々による攻撃を避けようと、彼らはさらにルステラそしてデルベへと歩を進めていきました。

 2005年にトルコを旅した時に、コンヤからルステラ(跡)までタクシーで向かいました。パウロ時代の面影は見受けられませんでしたが、ここで彼らはゼウスとヘルメスとしてあがめられようとしたのだとか、石打ちに遭ったなどと考える旅になりました。

 ここで心に留めるのは、「そこで福音の宣教を続けた」という7節のことばです。パウロによる第一回目の伝道旅行では次第に、福音を語る彼らに対する反発、攻撃が激しくなっていきます。彼らはコンヤから難を避けようとしてルカオニア地方に向かうのですが、もうこりごりだとして口を閉ざすのではなくて、向かった土地でも福音を伝えます。難を避けるのだからしばらくゆっくりと、ほとぼりの冷めるのを待とうとするのではなくて、福音を伝えるのです。

 それは、バルナバもパウロも、福音を信じて人生が大きく変わったという事実を持っているからです。そしてそれが、圧倒的に素晴らしい変化だったのです。ですから、自分を大きく変えてくれた福音を、何があってもどこにいても伝えたいという思いが、ほかのすべてに勝っていたのです。その経験や事実は私にも通じています。

 


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