みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

あなたがたこそ

2016年07月09日 | 歴代誌第二

歴代誌第二 15章

 木曜日のサッカーはフランスの勝利。得点の度に鳴り響いたご近所のラッパは、この試合では一度も聞かれませんでした。開催国のフランスは、これでますます盛り上がることでしょうね。

 主に拠り頼んで大軍を蹴散らしたアサ王率いるユダは多くの分捕りものを携えてエルサレムに戻って来ました。彼らを待っていたのが神のことば。アサは、これを聞いた時に奮い立ってユダとベニヤミンの全土から忌むべき物、つまり偶像を取り除きました。その折りにアザルヤがアサたちに語ったことばを心に留めました。

 「しかし、あなたがたこそ強くあってほしいのです。」 イスラエルは、主から離れた時に自分たちが弱くなって周囲の国に引っかき回されたという士師時代の体験を持っていました。主を求めるならば国は守られ、主を捨て去るならば危機に瀕するという経験です。アザルヤはそのような歴史的な教訓を持っているからこそ、「あなたがたこそ強くあってほしい」とアサたちを力づけます。

 前にもこんな失敗をしたから今度もだめだろうとか、親がしくじったので自分も同じだなどというような思いに駆られることで、せっかくの機会を逃してしまう、あるいは事を行うのをためらってしまうことがあるように思うのです。私自身、何度もそのような恐れを抱いたことがありました。

 「あなたがたこそ」「あなたこそ」ということばは、「どうせ…」というあきらめを払拭する充分な動機を与えてくれます。人を動かす一言です。


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