平野啓一郎の『私とは何か 「個人」から「分人」へ』(講談社現代新書)を読んだ。
とてもわかりやすく書かれていて、かつおもしろい本だった。
現代人の悩みの原因はすべてここに書かれてあるといっても良いような気がする。
「個人」というものをずっと変わらない、統一されたもの、と考えてしまうと苦しくなるので、出会う人ごとによって出来上がる「分人」がいろいろ混ざっているものが私である、と考える考え方はとても納得できるものだ。
同年代の作家の作品はあまり読んだことがないのだが、ほぼ同年(一歳違い)の平野啓一郎の小説を読んでいってみようかと思う。たぶん誠実で真面目なひとなのだろうな、という気がする。「誠実で真面目な分人が大きな割合を占めているひと」と言ったほうが正しいのかもしれない。
森鴎外と三島由紀夫と谷崎潤一郎が好きというのが、夏目漱石と太宰治が好きな(谷崎潤一郎は好き)僕とはだいぶ違うがそれもおもしろいかもしれない。
谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を読んでみたいと思った。
とてもわかりやすく書かれていて、かつおもしろい本だった。
現代人の悩みの原因はすべてここに書かれてあるといっても良いような気がする。
「個人」というものをずっと変わらない、統一されたもの、と考えてしまうと苦しくなるので、出会う人ごとによって出来上がる「分人」がいろいろ混ざっているものが私である、と考える考え方はとても納得できるものだ。
同年代の作家の作品はあまり読んだことがないのだが、ほぼ同年(一歳違い)の平野啓一郎の小説を読んでいってみようかと思う。たぶん誠実で真面目なひとなのだろうな、という気がする。「誠実で真面目な分人が大きな割合を占めているひと」と言ったほうが正しいのかもしれない。
森鴎外と三島由紀夫と谷崎潤一郎が好きというのが、夏目漱石と太宰治が好きな(谷崎潤一郎は好き)僕とはだいぶ違うがそれもおもしろいかもしれない。
谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を読んでみたいと思った。