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デイヴィッド・ゴードン『二流小説家』

2011年12月27日 22時37分50秒 | 文学
デイヴィッド・ゴードン『二流小説家』(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)を読んだ。
「このミステリーがすごい!」の2012年版の海外編の第1位なのだが、このミステリーのどこがすごい? と思った。極めてふつうだった。ふつうにおもしろい、とかではなく、極めてふつう。
ミステリーの感受性に乏しいせいだろう。
もっともっと本の話が出てくるのかと思ったら、そうでもなかった。
『羊たちの沈黙』で言うところのレクター博士みたいな登場人物として、ダリアン・クレイという名前の人物が登場し、この名前はオスカー・ワイルドの小説『ドリアン・グレイの肖像』から来ているのだろうけれど読んでないな、と思っていたけれど、そんなふうなことを仄めかすところはなかった。もしあったとしても、気付かなかった。
フィリップ・マーロウはいつも頭を殴られるという話があってチャンドラーが読みたくなった。

最初退屈な本だなと思っていたら、半分くらい過ぎたあたりで人が死におもしろくなり、また少し退屈し、真相が明らかになった途端にもう読む気が失せたが頑張って読んだ、という感じでした。ちょっと長い。
間に挟まれる語り手の書いた小説の抜粋は、必要ないのではないでしょうか。こういうことは言いにくいけれど言っておきます。
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