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☆「絵本徒然草(上)」で橋本治をいみじと思う

2006年05月17日 01時45分38秒 | 文学
絵本 徒然草 上「いみじ」というのは「スゲェ」という意味だそうです。
図書館で借りた、橋本治の「絵本徒然草(上)」に書いてあった。
この本は「絵本」と言っておきながら絵本じゃない。なぜなら谷川俊太郎が訳してないから。
というだけじゃなく、誰が読んでも絵本とは言わないと思う。これが絵本なら吉本ばななの「ひな菊の人生」も絵本だ。でもそうじゃない。

原文と現代語訳と註が載っている。註というのは兼好が「徒然草」についてのちのち語るという趣向になっている。
この本は全訳ではない。だから買わなかった。文庫化されたときに本屋で見て気になったが買わなかった。
全体は「青年編」と「坊主編」に分かれていて、「徒然草」は兼好が一度に書いたものではなく出家前と出家後に書かれたものをまとめたものであるという仮説に立って書かれている。それで文中に見られる矛盾が解消されるんだそうな。下巻のあとがきによると、
「序段から二十四段までは、世を捨てて坊主になってしまいかねないところもある青年の述懐。二十五段から三十二段までは、思い切って坊主になってしまったはいいけれども、まだ全然フッ切れていなくて、かえって青春の迷いというものが表に出てしまった中間段階。そして三十三段から後は、”兼好法師”として確立されてしまったオジサンの話。」
らしい。
ちなみに目次は次のようになっている。
・上巻
「青年編」
序、1、3、4、5、6、7、8、9、11、12、13、14、19、20、21、25、26、29
「坊主編」
35、36、39、40、43、45、46、48、52、53、54、59
・下巻
60、62、69、72、73、75、76、79、80、81、84、89、90、105、106、107、113、116、117、127、137、139、142、145、148、151、152、161、168、172、188、189、190、191、195、230、232、243

ふう、疲れた。いったい何のためのメモだ。
間違っているかもしれませんがあくまでも自分用のメモなので。誰も使わないと思いますが、卒業論文とかには使わないで下さい。自分で調べてください。

上巻で良かったのは、第三十九段と第五十九段。
橋本治の宗教についての本も読んでみようかと思った。
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