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☆吉本隆明「心とは何か」感想

2006年05月22日 00時48分08秒 | 文学
心とは何か―心的現象論入門図書館で借りた吉本隆明の「心とは何か 心的現象論入門」を読んだ。
この本を読んだのは、ルソーについて触れられていたから。ルソーは僕がいまエビちゃん(蛯原友里)と並んでもっとも注目している人物です。しかしエビちゃんの顔がいまだに憶えられない。
ルソーの「告白」を岩波文庫は早く復刊して欲しいとまた思った。

この本は講演集で、1975年から1993年の間のものがいろいろ入っている。最近のもののほうが読みやすいと思った。
子供の無意識は三歳くらいまでに形成されて、家庭内暴力が起こるのはその間の母親の愛情が足りなかったからだ、というふうな主張を(ものすごく簡単に乱暴に言ってしまうと)吉本隆明はしている。たしか「母型論」でも同じようなことを言っていたと思う。ずっと前に読んだので記憶が曖昧だけど。
たしかに母親との関係は乳幼児にとってものすごく重要だと思う。
子供の成長は、乳児期(0才から1才)、幼児期(2才から5才)、児童期(6才から10才)、思春期(11才から15才)と続いて、児童期は学校に入っている時期のことでこれは制度なのでいくらでも伸ばせて、そのあとの思春期で性的な経験をするのが遅くなっていく傾向にあるという話は納得した。(しかし僕の説明を読んでも誰も納得しないだろうと思う。すいません。きちんと書けません。)
それと、霊媒の話や身体障害の話から、<肉体としての身体>と<像としての身体>の違いの論も面白かった。

三木成夫が気になった。
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