どうしてもなんか手軽な大衆小説を読みたいと思い、買ってずっと読んでいなかった浅田次郎の「蒼穹の昴」(講談社文庫)を読んだ。そんなに手軽ではなかった。
いま思うと、最初のほうの科挙の試験で隣のお爺さんが死ぬところとか、宦官の手術シーン(手術とも言えないようなものだけれど)のあたりは興奮して読んでいた。
だんだんと興味がなくなった。
しかし中国の歴史がちょびっとだけ分かって良かった。
満州人と漢人がいることとか、そういうことも知らなかった。日本の幕末に長州人と薩摩人と会津人などがいたことも司馬遼太郎を読むまで知らなかったが、そのような感じだ。
いくつか読んでみるが、歴史小説ではいまのところ司馬遼太郎しか読めない。
何にも知らなくても興味が持てて理解できるように書いているように思う。
プルーストが終わったら次は絶対に司馬遼太郎を読もうと心に決めたのでした。
同じ中国ものの「項羽と劉邦」がもっとも気になる。
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