三浦しをん『風が強く吹いている』（新潮文庫）を読んだ。箱根駅伝について全く知らなかったが、少し知ることが出来た。十人で走って、一日目五人、二日目五人で分けて走るらしい。
でもたぶん今年のお正月も見ることはないだろう。ひとがスポーツする姿を見ることにどうしても興味が持てない。
この小説は箱根駅伝に出るまではまあまあ興味を持って読んでいたが、箱根駅伝で順番に一人ずつ走り始めると、だんだんと興味が失われてしまった。一人ひとり順番に十人の走りながらの話を聞かされると退屈してしまう。「ああまだ三人目だからあと七人も続くのか」と思ってしまう。どうしても僕はそんなふうに読んでしまう。
少し前に見た映画の『ピンポン』を思い出した。中村獅童がやった丸坊主のひと、みたいなひとが出てきた。
だんだんと勝ち上がっていく部活動の話というのはだいたい似るのかもしれない。
三浦しをんの小説を初めて読むが、好んで次に何かを読もうとは思えなかった。
三浦しをん独特なシュールな世界観が出ていて私個人としてはぼちぼち楽しめました。
どうしても読みたいって作家ではないですけど、ときどきお茶漬け的に読むのはいいかなと思います。
三浦しをんはシュールなんですね。ちょっと僕にはわかりませんでした。もし次に読むとすれば『舟を編む』だろうなと思っています。