ダブログ宣言!

ひとりでするのがブログなら、
ふたりでするのがダブログ。

川端、三島

2012年11月12日 21時56分40秒 | 文学
昨日車に乗っているときにFMをつけていたら、川端康成の『古都』について話していた。
つい先日猪瀬直樹の『マガジン青春譜』を読み終えたばかりで、川端康成に少しだけ興味があるのでラジオを聴いていた。あとで調べたら小川洋子のラジオ番組だったのだが、あまり『古都』そのものは読みたくはならなかった。
昔テレビで山口百恵の映画がやっていて、離れ離れの双子が出会う話だったのだが、あれが『古都』だったのだろうなと思う。
川端康成では『眠れる美女』に興味があるので、読むのならまずはこれを読むと思うが、川端康成の小説をおもしろいと思ったことが一度もないのであまり読む気がしない。

いまは引き続き猪瀬直樹の『ペルソナ 三島由紀夫伝』を読んでいる。
ずっと昔に買ってほったらかしにしていたのだが、良い機会なので読む。
なんでこれまで読まなかったのかというと、読めなかったのだろう。第1章は三島由紀夫はほぼ登場せず、三島の祖父の平岡定太郎の話がえんえんと続く。当時の政治状況について詳しく書かれる。
三島由紀夫に興味があって読み始めたのに三島由紀夫がぜんぜん登場しないと思ってこの本を投げ出した人は多かったのではないかと思う。
政治と文学史を分けて記述することに違和感を感じてこのような記述を猪瀬直樹はしているのだろうから、その意図には合っているのだろうが、それにしてもやりすぎのような気がする。
三島由紀夫のことを語るのにその祖父から語るというのは、橋下徹の言うところの血脈主義なのだろうか。
いまは三島の父の平岡梓の変人ぶりが語られている。
三島由紀夫の幼少時代の話は、いつ聞いても悲しい気持ちになる。
コメント    この記事についてブログを書く
« このところ見ているテレビに... | トップ | 猪瀬直樹『ペルソナ 三島由... »

コメントを投稿

文学」カテゴリの最新記事