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☆「いたこニーチェ」を書店でチェック

2009年02月28日 17時05分24秒 | 文学
ブログのコメント欄でおすすめされた適菜収の「いたこニーチェ」(飛鳥新社)を、立ち寄った書店でチェックする。
私はなかなか律儀なのです。
読みやすくておもしろそうな本だった。
そのうち読もう。
そのせいで、というわけではないが、正岡子規の「仰臥漫録」をチェックするのを忘れた。最近少しだけ、正岡子規に興味がある。
なにもかもがNHKを中心に回っている。

それはさておき、「いたこニーチェ」を立ち読みしていて、何も知らずに本を読むというのは、こういうことなんだなと思ったことがある。
「こういうことなんだな」というのはどういうことかというと、ページを開いて読み始めるとき、そこに書いてあることは、表紙に名前の書いてある人物が自分のことを書いているのだと思って読むのだということ。
読み始めて、「わたしは」と書いてあれば、それは素直に書いた人のことだと思うのだというようなことを小説を読みすぎて忘れていたように思う。
「いたこニーチェ」が小説であることは知っていたのだが、”うっかり”最初のほうは作者本人が自分のことを書いていると思いつつ読んでいた。
太宰治の「人間失格」を初めて読んだ時は、「はしがき」を書いているのは実際の太宰治というひとで、そこに書かれていることも全部ほんとのことだと思って読んだはずなのに、もう最近はそんなふうに本を読まなくなっている。
書いてあることが作り事でなく実際にあったほんとのことだと思いながら読むほうが、作り事だと高を括って読むよりも愉しい気がする。
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