辻邦生『西行花伝』(新潮文庫)読了。
読み始めたころは「いつまででも読んでいたい」と思っていたが、最後のころは「いつまで続くんだ、この本は」という気持ちに変わってしまった。
時間をかけて読み過ぎたことが一因だろう。
西行本人も含め、いろいろな西行ゆかりの人が登場し、その時代についてリレー方式で語るのだが、設定はリレー方式でも結局ひとりで語っているようにしか思えず、そこに退屈さを感じてしまったような気がする。
それと語られる思想が、(偉そうに言うと)西洋哲学からの借り物のような気がして、そこが古風な日本思想っぽいものを求めていたのにちょっと違うかなという気がした。西行ってサルトルの『嘔吐』みたいだなと思うところがあった。
読み始めたころは「いつまででも読んでいたい」と思っていたが、最後のころは「いつまで続くんだ、この本は」という気持ちに変わってしまった。
時間をかけて読み過ぎたことが一因だろう。
西行本人も含め、いろいろな西行ゆかりの人が登場し、その時代についてリレー方式で語るのだが、設定はリレー方式でも結局ひとりで語っているようにしか思えず、そこに退屈さを感じてしまったような気がする。
それと語られる思想が、(偉そうに言うと)西洋哲学からの借り物のような気がして、そこが古風な日本思想っぽいものを求めていたのにちょっと違うかなという気がした。西行ってサルトルの『嘔吐』みたいだなと思うところがあった。
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