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頭木弘樹・編『絶望書店』

2021年02月24日 22時43分59秒 | 文学
このところ図書館に行っていなかったのだが、娘(小学二年生)がたくさん本を読むので、図書館に連れて行った。ついでに自分にも一冊借りた。
頭木弘樹・編『絶望書店』(河出書房新社)を読んだ。
夢を諦めるな、ということを言う人は多いが、夢をどのように諦めるかという話を集めた本というのは珍しい。とてもおもしろかった。
特にサッカー選手と鬱病について考えた「肉屋の消えない憂鬱」(豊福晋)というノンフィクションがおもしろかった。サッカー選手というのは潰されそうなプレッシャーのなかで生きて、潰されてしまう人も多いのだなと思った。野球選手についてはテレビ番組で戦力外通告を受けた選手とその家族を撮影したものを見たことがあるので、「たいへんだ。野球選手じゃなくて良かった」と思ったことがあるがサッカー選手も大変なのだろう。
小説ではクォン・ヨソンの「アジの味」がおもしろかった。なんだか村上春樹を読みたくなる。
それから連城三紀彦の「紅き唇」も古くさい感じはするのだがおもしろかった。連城三紀彦に少し興味を持った。
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