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野田秀樹作・演出『エッグ』

2016年09月27日 11時01分24秒 | 舞台
録画していた野田秀樹作・演出の『エッグ』を見た。
野田秀樹はすごいなあと思わせながら、ぜんぜん理解できない気持ちにさせるのがさらにすごい。
行われていることは全部嘘ですよと言いながら、ところどころではっと驚かされるような真実の言葉を言われる。
舞台の上ではものすごく感動的な場面が描かれているのだが、そこに自分の感情が入り込めていないことを感じる。これはテレビで見ているからで、もしかしたら客席にいたらもっと感情移入できるものなのかもしれないが、野田秀樹の舞台はだいだいそうである気もする。
観客が舞台の上の登場人物の感情の動きに寄り添うことが出来ない。
それは野田秀樹の気持ちに私が寄り添えないことを表しているのかもしれない。

過去の戦争の歴史から早く逃げ切ってしまえば、そのうちノスタルジーになってしまうのだ、というのが痛烈だと思った。真実は噂によって作られるというような思想もさすがと思った。

深津絵里が歌が上手なのと仲村トオルの胸筋がすごいのが印象に残った。
あとはオーナー役の秋山菜津子の顔が印象に残った。
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