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トルストイ『戦争と平和(一)』

2016年09月14日 23時05分46秒 | 文学
トルストイ『戦争と平和(一)』(新潮文庫)を読んだ。
平和の場面(社交界の場面)と戦争(戦場)の場面が交互に描かれるのだが、戦場の場面がなかなか読みづらい。だいぶ慣れてきたが、やはりこの、ごちゃごちゃしている感じがして、興味をなくしてしまう。司馬遼太郎の小説でも戦場の場面になるととたんに興味を失ってしまうことがよくあった。
おそらく司馬遼太郎は『坂の上の雲』で『戦争と平和』をやろうとしたのではないかと思うが、そうだとすると思った通りになっていると思う。読んでいる感じがよく似ている。途中で挫折しそうになる感じもよく似ている。
『坂の上の雲』は挫折したが、『戦争と平和』は今度こそ最後まで読みたい。

アンドレイ・ボルコンスキイ公爵が負傷してナポレオンに出会い、捕虜になってもう一度ナポレオンに出会う。
ナポレオンは遠くから眺めるだけで、しゃべらないのだろうと(そのように、昭和天皇のように描かれるのだろうと)思っていたが、そうではなくてきちんとしゃべった。
アンドレイは負傷して空を眺めていて、そこにナポレオンが現れて、その空に比べるとナポレオンなどは小さいという印象を受ける。
たぶん、いま、この時点ではアンドレイが主人公だ。

須賀敦子の本も読んでいるのだが、彼女がイタリア語に翻訳したという話を聞いて、川端康成の『山の音』に興味を持っている。
高校生のころに読んだと思うのだが、どんな話だがまるで思い出せない。山の音が聞こえると死ぬということ、とかそんな話だったように記憶する。
いま読むと、初老の男の気持ちがよくわかるかもしれない。
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茂木健一郎『最強英語脳を作る』

2016年09月14日 06時01分19秒 | 文学
茂木健一郎『最強英語脳を作る』(ベスト新書)を図書館で借りて読む。
ひさしぶりに茂木健一郎の本でいいなと思った。
言っていることは英語についてなのだが、いろいろなことに当てはめることが出来る。
最初は下手なので、下手な時期を通過しなければならない、というのはその通りなのだろうなと思った。自分が下手であるという時期をやり過ごすことがなかなかむずかしい。
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