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江戸川乱歩『青銅の魔人』

2015年08月09日 21時11分49秒 | 文学
江戸川乱歩『青銅の魔人』(ポプラ文庫クラシック)を図書館で借りて読む。
テレビで高橋源一郎が、青銅の魔人は太平洋戦争で死んだ兵士たちなのだ、というような意味のことを言っていて、それならば読んでみるかと思い読んだ。
思い入れがないせいか、私にはそのような深読みは出来なかった。相変わらずの江戸川乱歩だった。
小林少年が捕まって目が覚めてみると目の前に青銅の魔人がいるのだが、実はそれは鏡に映った自分の姿で、自分が青銅の魔人になっていた、という場面がおもしろかった。
人質になった子どもが、実は変装した「チンピラ別働隊」の一員だった、ああよかった、という場面があり、いまではちょっと書けないなと思った。チンピラであれば人質になって殺されてもいいのか、と言われる。
昔はそれでよかった。
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細田守監督『おおかみこどもの雨と雪』

2015年08月09日 01時04分26秒 | 映画
細田守監督『おおかみこどもの雨と雪』を見た。
幼い子ども、特に娘のほうが、僕の娘によく似ているような気がした。
たぶん、子どもを見ているとなんだか人間ではないような部分が多くあり、オオカミとの混血の子どもという比喩が生きてくるのだろう。
オオカミと人間との混血という設定は国籍のことだったり、障害のことだったり、を思わせる。
男の子はいつかは親から離れていくものだ、という監督の思想を感じた。
細田守の映画を始めて見たが、なかなかおもしろい。他の作品を見てもいいと思った。
が、論理的ですっきりしすぎていて、あまり謎がない。そこが少しもの足りない。
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