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2012年の風邪

2012年01月06日 18時31分26秒 | 文学
1月4日の夕方に「これは風邪だ」と気付き、病院に行った。いつも行く病院が休みだったので少し離れた別の病院に行く。鼻に長い綿棒のようなものを突っ込まれインフルエンザの検査をし、そのあと血液検査をした。インフルエンザではなかった。
財布に5000円しか入っていなかったので検査代と薬代が足りるかなとそればかりが心配だったのだが、思ったほど取られなかった。
昨日(1月5日)は一日中寝ていたので今日はまったく眠くない。38度くらいの熱が続き、洟が大量に出た。いまは大分楽になった。
去年はどのくらい風邪をひいただろうと思い調べてみると、年初に一度ひいて以来、ブログに書くほどの風邪(ってどんな風邪だかわからないが)はひいていない。健康な年だった。
毎年年初に風邪をひくと言えば、昔大江健三郎が自分はいつも年の初めに風邪をひくのでそのたびにドストエフスキーを読んでいると言っていたのを思い出す。風邪をひいてよくドストエフスキーなんか読めるなといまは思うが、昔はなんだかそれに憧れた。決まった時期に風邪をひき決まった本を読むというのは読書人の正しい在り方のような気がしたものだ。
少しだけ『吉村昭の平家物語』を読んだ。日本の古典には「出家する」という行為がたくさん出てくるのだが、実は今の感覚ではよくわかんないことなんだろうなと思う。重いのやら軽いのやらよくわからない。『源氏物語』の宇治十帖で「還俗」するやらしないやらの話があったように思うが、いったん出家すると俗世間へ戻るのは大変なようにも思うし「還俗」という言葉があるくらいだから案外簡単なんだなという気もする。
司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を読んだときに、脱藩というのは会社員を辞めてフリーターになることなんだなということはよく理解できたが、出家がなんなのかはいまいちよくわからない。瀬戸内寂聴が「出家というのはですね、死ぬことなんです」と言っていたようにも思うが、そこまででもないだろう、寂聴生きてるし、と思う。
『平家物語』は全く話を知らないのだが、平清盛が超極悪人に描かれている。どのくらい極悪かと言えば『スター・ウォーズ』で言うとシス卿くらいの極悪。ダース・ベイダーレベルではない。こんなことで大河ドラマの主人公になれるのだろうか。
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