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三島由紀夫の怪談

2011年05月13日 19時45分27秒 | 文学
『文豪怪談傑作選 三島由紀夫集 雛の宿』(ちくま文庫)という本を読んでいて、三島由紀夫の書いた怪談が収められたものなのだが、「切符」という短編がおもしろかった。三島由紀夫の小説で珍しくおもしろいと思った。記憶が書き換えられることによる恐怖というのがおもしろかった。怪談をそもそもあまり読んだことがないのだが、こんな感じの話もあるのだなと思った。「鴉」というのも同じ感じだった。同じだったので「またか」と思った。
「英霊の聲」は読みたかったのだが、やっと読めた。
二・二六事件の将校と太平洋戦争で死んだ特攻隊員が霊媒を通して蘇るという話で、なかなかおもしろかった。加藤典洋の評論で、最後に死んだ霊媒の顔は昭和天皇を表しているという話を読んでいたから、そうかなと思ったが、何も知らなければなんとも思わないだろうなと思った。
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