センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

何故、日本人はカレーが好きなのか!?

2014-10-04 00:00:30 | 感覚、五感
カレーは、インドから伝わったものですが、カレーはインドで「料理の総称」をカレーというものです。
そして、日本にカレーが渡った諸説は沢山あります。
現在では、お袋の味をカレーと答えるほど、食べられているカレー、週に二度は食べている計算になります。
カレールーの消費量もインドに次いで世界第二位と多いものです。
カレーライスは、戦前は高級料理で庶民には手の届かない料理でした。
それは、インドから渡ってきたカリーは、スパイスなど20種類以上を使い、肉類も必要とし、当時は日本の独特のとろみのあるカレーライスでは有りませんでした。
そして、戦後に簡単に食べられるカレーライスを、試行錯誤しながら「カレールー」を発明し、最初からカレーの素がカスタマイズされ、後は具材を用意して、出来上がったらご飯にかけるだけでカレーライスが出来たので、庶民も食べられ、私たちがカレーを子供の頃から食べているという訳です。

そして、日本人に最もカレーを身近にした発明がありました。1968年2月、大塚食品が世界初の市販レトルト食品『ボンカレー』を阪神地区で限定発売されて、大ヒットになったものです。
電子レンジの普及と共に、3分間で出来るカレーライス、安価で美味しい、具材もカレールーも用意しないで、お皿にご飯を盛るだけで温めたらカレーライスが食べられる。
この便利さが、世界でも現在はカレーライスを食べたてる国民だと言えるのです。
私は三年前にテレビ朝日「たけしのニッポンのミカタ!」で日本人がなぜ?カレーが好きかで脳科学で説明しましたが、カレールーには、20種類以上のスパイスが、人の嗅覚を刺激し、味覚を敏感にさせて、美味しさになります。
他にも、デンプンと油脂が40%程度含まれているので、インドのカリーと違い、スープ―状ではなく、とろみのある独特のカレーライスです。
また、日本のカレーには、甘口、中辛、辛口、激辛と辛味もレベルがあるように微妙な味加減を醸し出しています。

カレーは、スパイスの香りと、辛味が癖になり、五感と脳を刺激し、脳内にはドーパミン物質(快感物質)分泌され、また食べたいと「常習性」に繋がります。
簡単で、安価で美味しいが日本人の食環境に合い間って、世界でも稀なカレー大国になったのです。
私も職場でのランチ、週末には、海軍カレーのように、海軍では現在も曜日の確認のために、毎週金曜日になるとカレーを出しています。
横須賀基地で頻繁にカレーライスを食べていたので、そのカレーのレシピが「横須賀カレー」と名付けられて、レトルトカレーとして販売もされているほどです。
このように日本人には、身近で日本人にカレーが人気もあり、食べられているかは、ご飯が美味しいということも関係が有り、ご飯とカレーの相性がよいから、日本で「お袋の味」までになったものです。
だから、日本人はカレーが好きな人が多いのです。
五感プロデュース研究所、感覚大学、荒木行彦



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