センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

ハンバーガーの食べ過ぎは高い小児喘息リスクと関連

2010-12-23 00:00:40 | 感覚、五感
Last Updated: 2010-06-03 18:25:17 -0400 (ロイターヘルス)発
By Kate Kelland
ロンドン(ロイター) - 1週間にハンバーガーを3個以上食べる小児は、喘息と喘鳴のリスクが高いと思われるが、果物と魚の多い健康的な食事により、このリスクは回避されるようである、と大規模な国際的研究が示唆している。
ドイツ、スペイン、英国の研究者は世界中の小児50,000名のデータを調査した結果、一般的に食事に占めるジャンクフードの割合が高い富裕国では、ハンバーガーと喘息の関連性が最も強いことを見出した。
肉の多い食事自体は喘息の有病率には影響しない、と同研究を実施した科学者らは述べている。しかし、ハンバーガーの頻繁な摂食は、喘息リスクを上昇させるその他の生活要因の予兆になる可能性がある。
「食品自体は、この関連性にそれほど強く関与していない。しかしハンバーガーは、肥満や運動不足といった他の生活要因と環境要素を代弁するものであることを、この結果は示している」と主任研究者であるInstitute of Epidemiology at Ulm University(ドイツ)のGabriele Nagel氏は述べた。
しかし、健康的な食事による好ましい影響においても「生物学的に納得のできる」関連性があり、果物と野菜に含まれる抗酸化物質と、魚に含まれ抗炎症特性を有するオメガ3多価不飽和脂肪酸が関与していると思われる、と同研究者は補足した。
「果物と野菜には抗酸化物質や生物学的活性因子が含まれており、これらは喘息の予防に対して好ましい作用の一因となっている可能性がある」とNagel氏は述べた。
特に、ビタミンCの豊富な食物は肺機能の改善および喘息症状の緩和に関連している、と同研究者は補足した。
英国では現在約110万名の小児が喘息治療を受けているが、喘息は米国で最も一般的な慢性小児疾患であり、約1,000万名の小児が喘息と診断されている。
Nagel氏らは、世界20ヶ国の富裕国および貧困国の小児50,000名(8歳~12歳)に関するデータを調査した。
一般的に食事は、小児がアレルギーになりやすいこととは結びつかないが、喘息と喘鳴の有病率には食事が影響すると思われることを、同氏らは見出した。
「総合的に、果物、野菜、魚を頻繁に摂取することと、生涯における喘息の有病率の低下とは関連したが、ハンバーガーの大量摂取は、生涯における喘息の有病率の上昇と関連した」とThorax誌6月3日号オンライン版に公表された研究に、同研究者らは記した。
いわゆる地中海食(果物、野菜、全粒粉類、木の実類、および魚)の健康上のベネフィット(心疾患、糖尿病、がん、および抑うつ状態のリスク緩和など)を示すエビデンスは多数存在するが、本研究は新たにエビデンスを追加するものである。

以前にも紹介してきた。アメリカの肥満が社会問題にもなっている。
原因の一つに貧困格差が関係しているとの研究発表が最近、日本でも話題になりました。
私の知人のアメリカ人からも、一部の富裕層の人たちは、日本食など高級で健康的な食事をしているので、肥満体型の人は少ないと指摘され、逆に肥満体型の多くが、アメリカではジャンクフード、特にハンバーガーなどは、低価格なため、週に3回以上食べ続けている人たちへの警鐘を鳴らしている研究者は多いのである。
私の知人のアメリカ人は、日本の事をよく知っており、奥さんが日本人ということもあり、日本食の美味しさも理解している人です。
日本でも、アメリカ同様に朝からハンバーガーなど、子どもの頃から多く食べて居る傾向があり、肥満や小児喘息などが心配であると指摘され、アメリカ人と同様に肥満体型の人たちが6割を超えている肥満体国になってしまうのではないかと危惧していると語っておりました。
私も同様に、ジャンクフード、ハンバーガーを週に3回以上食べる。低価格で高カロリー、益々食べられるであろう、簡単な食事、私は何度か指摘している。ジャンクフードの食べ過ぎは、人の味覚の刺激、発達に影響を与え、栄養バランスだけでなく味の好みの変化、ましてや脳の栄養不足になることを皆様はご存知ないのです。
それは、良質なブドウ糖は、日本人はご飯を食べることで摂取していました。ハンバーガーもパンを食べますから、ブドウ糖は摂取できますが、摂取量が少ないのと、ご飯ほど良質ではありません。これら幼い頃から食べ続けると、味覚の未発達、脳の栄養失調に繋がり、脳の働きも低下します。
何より、味の違いが分からない、味加減が理解しにくくなることが分かっております。これらは、味覚細胞の新陳代謝に関係しているのです。味覚細胞は20日前後で新陳代謝を繰り返します。これらに関わる栄養素が「亜鉛」なのです。
亜鉛は、魚介類、レバー、ナッツ類などに多く含まれます。
これら栄養素のバランスの乱れは、様々な病気の危険因子にもなる可能性も高くなると言うことをご理解頂ければ幸いです。
五感プロデュース研究所、研究員、荒木行彦


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