風変わりな映画だ。そういう非日常的なのが得意な監督(黒沢清)だからだろう。主演の吉井豊を演じるのは西島秀俊。10年前、14歳の時に交通事故にあって昏睡状態を続けていたが突然、目覚める。10年の間に両親は離婚、妹は海外に飛び出すが、日本に戻りダメ男の恋人と暮らしていたが、金欠状態。
豊は父親の友人だった藤森(役所広司)と暮らし始めるが、藤森は産業廃棄物不法投棄業者で、普段は釣り堀経営をしていた。そして、吉井の努力によってばらばらだった家族には光明が見えてくるのだが、そこに10年前の交通事故の加害者室田(故大杉漣)が現れ、難癖をつけてチェーンソーを振り回して、家族再生の絆として築き上げた証のポニー牧場を破壊する。そして、産業廃棄物が崩れ、吉井豊は冷蔵庫の下敷きになって落命することになる。
喜劇なのだろうか悲劇なのだろうか、吉井家の人たちのことを考えれば、可哀そうでしかたない。一家に何も罪もないのに家族はバラバラになり父親は新興宗教の布教のためにアフリカ大陸にいくし、母はクリーニング店で働きながら、住所を転々とさせ、妹はいつまでたっても金欠のまま。
しかし、運や不運も人生には付き物であるというシェークスピアの時代から綿々と続く、ドラマの王道ともいえるシナリオのようにも思える。
豊は父親の友人だった藤森(役所広司)と暮らし始めるが、藤森は産業廃棄物不法投棄業者で、普段は釣り堀経営をしていた。そして、吉井の努力によってばらばらだった家族には光明が見えてくるのだが、そこに10年前の交通事故の加害者室田(故大杉漣)が現れ、難癖をつけてチェーンソーを振り回して、家族再生の絆として築き上げた証のポニー牧場を破壊する。そして、産業廃棄物が崩れ、吉井豊は冷蔵庫の下敷きになって落命することになる。
喜劇なのだろうか悲劇なのだろうか、吉井家の人たちのことを考えれば、可哀そうでしかたない。一家に何も罪もないのに家族はバラバラになり父親は新興宗教の布教のためにアフリカ大陸にいくし、母はクリーニング店で働きながら、住所を転々とさせ、妹はいつまでたっても金欠のまま。
しかし、運や不運も人生には付き物であるというシェークスピアの時代から綿々と続く、ドラマの王道ともいえるシナリオのようにも思える。