「日本将棋連盟」表記はもぐり?

2011-04-09 00:00:13 | しょうぎ
今年4月1日から、従来の「社団法人日本将棋連盟」は、「公益法人日本将棋連盟」に名称が変わる。というか、名称以外も変わるのだが、とりあえず名称の話。

それに合わせて、従来の「社団法人日本将棋連盟」関係者一同に対して、呼称の使い方についての文書が送付された。送付の範囲がどこまでなのかよくわからないが、私の場合、支部会員であり、将棋指導員であり、元支部長(解散済)なので、どのカテゴリーなのかよくわからないが、それは大した問題ではない。



そして、新ルールを読んだのだが、一応、わかるのだが、よく考えると、というのもある。

話を単純化すると、たとえば名刺のTitleに使う時などかな。

まず、「公益法人日本将棋連盟」を名乗ってはならないグループは、「支部」「県支部連合会」さらに、個人会費を払っている「個人支部会員」も支払先の「公益法人」を使ってはいけないわけだ。

では何と名乗るべきなのかと言えば、「日本将棋連盟」。

一方、「公益法人日本将棋連盟」を名乗らなければならないグループがある。「将棋指導員」「棋道指導員」「棋道師範」。こちらは、必ず「公益法人」を付けなければならないそうだ。さらに「公認」という単語も必要になる。つまり、「公益法人日本将棋連盟公認将棋指導員」。

どうして、そういう分類になるかというと、「支部」「県連」というのは、単なる支援団体という位置づけだそうだ。公益法人の外側にいるグループということになる。

一方、将棋指導員は、公益法人の内側にいるということになる。それは、会計上の都合だそうだ。

さらに、こういうことが書かれていてちょっと驚く。

「日本将棋連盟将棋指導員」ではどこにある日本将棋連盟が公認したのかという問題が生じます。そこを明確にするためです。


日本将棋連盟が、そのうち二つになるということを予言しているのだろうか。しかし、支部にしても、日本将棋連盟○○支部では、どこの将棋連盟の支部なのか、わからないということになるのだろうか。

例えば、公益法人日本将棋連盟公認将棋指導員の資格を得るための条件には、支部会員であることとアマチュア三段以上であることが明示されているのだが、この支部会員というのは組織の外側の話になる。さらに、免状というのは、どうなるのだろう。

文書には書かれていないが、たぶんプロ棋士というのは、二種類の名刺が必要になるのではないだろうか。一つは、公益法人としての仕事をしている時に使う、「公益法人」名刺。そして、公益法人関連以外の仕事をするときの「公益法人抜き」の名刺。もちろん一枚に二つ書くのは難しい。

もう少し複雑なのがアマチュア用の有段免状ではないだろうか。

今までの免状は、名前の下に「殿」を書き、末尾には「日本将棋連盟会長 ○○○○」と名人と竜王の氏名が記されている。「公益法人日本将棋連盟会長○○○○」と変るのだろうか。変わらなければ「もぐり」となる。どこの日本将棋連盟が発行したものかわからなくなる。

さらに、段位を認定された方は、単に三段とか名刺に書かずに、(公認)日本将棋連盟許可○○○号 三段とかなってしまうのだろうか。

まあ、それほど深く考えることもないのかもしれない。確かに有段免状はかなりの大きさの紙製なのだが、単に支払う免状申請料に対する「領収書」である、と考えてしまえばいいのかもしれない。

さて、先々週出題作の解答。

a12

a3

飛車先を通すために角を捨てる手順が問題。歩、桂と打ち、角を捨て、桂、歩と順に捨てると、元の形になる。そこで、銀バックが妙な手である。途中の角捨てを飛車で取ると、収束で、いきなり飛車が1一に突っ込んで詰む。玉型の飛車は成らず飛車の方がいいかもしれない。一応、最終手から先に余詰があるので竜にしたのだが、それは今のところ余詰めの仲間には入らないことになっている。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

0409

やや、愚作の香りが漂う。内容の割に手数が長くなり、それではもの足りないと、さらに別の筋を付け足したものの、やはり内容が伴わないという感じ。

できた子供に愛情を注がないで岩山に閉じ込めたことの報いに苦しむというのは、ギリシア神話の定番であるので、まあ、作品の作者であることを認知するだけ、ということかもしれない。なお、7四にあるのは、なぜか「成り香」なので、注意。

わかった、と思われた方は、コメント欄に最終手と手数と酷評を記していただければ、正誤判断。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿