女帝 春日局(1990年 映画)

2021-02-11 00:00:22 | 映画・演劇・Video
いわゆる「おつぼね(お局)さま」の語源の女性(おふく)を描いた映画だが、一生ものではなく、乳母として育てた竹千代(後に徳川三代将軍家光)を二代将軍秀忠の後継者と定めるまでの大奥内での暗闘がテーマである。

jotei1伏線としては、映画の公開は1990年の1月だが、その直前の1989年のNHK大河は「春日局」だった。主演は大原麗子。NHK版はおふくの一生を通しての映画であるのに対し、映画の方(主演:十朱幸代)は区切られた数年を対象としている。

さらに、その後のおふくの権力には、何かの見えざる力があるに違いないということで、京都滞在中の家康に自分を乳母の売り込みに行ったときに、家康の子種を仕込んでしまい出産してしまう、それが秀忠の正妻であるお江与が死産した後に、すり替えることにより家康との間の実の子を将軍にしてしまおうという権力欲に変わっていく。

非常に辻褄があっている話で、本当の歴史と思い込んでしまう可能性もある。

秀忠は家康と違って恐妻家で正妻(お江与)以外の女性と同衾したのは一度だけで、それで生まれたのが保科正之と言われている。三代将軍の候補の一人であるはずだが、春日局(おふく)は家康の後ろ盾で、以後権力者となり、いわゆる政治家になっていく。


もっとも、現代の女帝は都知事のことだそうだが、彼女は息子を総理大臣にしようというのではなく、自分が総理大臣になりたいわけだ。

なお、これも映画には関係ないが、秀忠の正妻のお江与だが女子の一人が天皇家に嫁ぎ、そらにその娘の子が、日本史上最後の女性天皇(明正天皇)になった。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿