三谷幸喜氏の脚本で劇場で上演されたものを映画化。舞台は太平洋戦争開戦前年の東京。
映画なので、シーンに広がりはあるものの、基本的には一室内の二人劇。役者は大ベテランの役所広司と当時はまだ歌手でもあった稲垣吾郎。役所が演じるのは警視庁の検閲官である向坂睦男。対する稲垣は劇団『笑の大学』の劇作家である椿一。場所は警視庁の取調室。
いままで堅い仕事ばかりだった向坂は、椿が持ち込んだ脚本は反日的だとして、修正を要求する。それに応じず脚本を没にする劇団もある中、椿はなんとか向坂との会話を通じて、脚本の修正による修正によって開演を目指すことになる。シェークスピアの翻案は敵性国なのでダメということで、寛一お宮を基に書き直す。すっかりできたと思ったら向坂から劇場のある地元の警察署長の出演を押し付けられる。次々に椿が困った時に案を出すのは、向坂で脚本は徐々に共同作業になっていく。
そして開演が近づく中、椿に届いたのは赤い紙。つまり召集令状。向坂は椿に「生きて帰ってこい」と最後の指示を出す。
いつもの三谷幸喜そのままの喜劇だ(そういえば幸喜という名前には喜劇の喜が含まれている)。二人の俳優が向かい合えば、普通の観客は役所広司の方がベテラン役と思うところ、逆にしているのも意外だ。
しかし、少し思うと、三谷幸喜の作はいつも一定のレベルを超えているのだが、あまり破壊的、破滅的なのはないように思える。いつかそういうようになっていくのだろうか。
映画なので、シーンに広がりはあるものの、基本的には一室内の二人劇。役者は大ベテランの役所広司と当時はまだ歌手でもあった稲垣吾郎。役所が演じるのは警視庁の検閲官である向坂睦男。対する稲垣は劇団『笑の大学』の劇作家である椿一。場所は警視庁の取調室。
いままで堅い仕事ばかりだった向坂は、椿が持ち込んだ脚本は反日的だとして、修正を要求する。それに応じず脚本を没にする劇団もある中、椿はなんとか向坂との会話を通じて、脚本の修正による修正によって開演を目指すことになる。シェークスピアの翻案は敵性国なのでダメということで、寛一お宮を基に書き直す。すっかりできたと思ったら向坂から劇場のある地元の警察署長の出演を押し付けられる。次々に椿が困った時に案を出すのは、向坂で脚本は徐々に共同作業になっていく。
そして開演が近づく中、椿に届いたのは赤い紙。つまり召集令状。向坂は椿に「生きて帰ってこい」と最後の指示を出す。
いつもの三谷幸喜そのままの喜劇だ(そういえば幸喜という名前には喜劇の喜が含まれている)。二人の俳優が向かい合えば、普通の観客は役所広司の方がベテラン役と思うところ、逆にしているのも意外だ。
しかし、少し思うと、三谷幸喜の作はいつも一定のレベルを超えているのだが、あまり破壊的、破滅的なのはないように思える。いつかそういうようになっていくのだろうか。
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