月刊「経団連」の表紙は、なかなかの選択のことが多い。2019年12月号は、江戸時代の画家である深江芦舟の筆による『蔦の細道図屏風』。
題材は『伊勢物語』第九段「東下り」。わが身を「えうなきもの」、つまり用無し人間と思いこんだ男(在原業平)が東海道を下る途中、難所と言われた宇津山に差し掛かる。蔦の茂る細い山道を前に心細くなると、偶然に知人の僧とすれ違うことになる。男は僧に都に残した元カノへの手紙を託し、いつまでも僧の後姿を見送る。

伊勢物語は、熟読すると、さまざまな喪失感や寂寥感に包まれていることに気付くそうだ。漠然とした不安や別れた女性との残恋感、己の執着心に気付いて戸惑ったり。再び読んでみようかとも思うし、今さら人生の寂しさを噛みしめるのも抵抗感があるので熟考することに。
この屏風の題名だが、いかにも奥の細道を意識しているようにも感じる。芭蕉(1644-1694)が亡くなって5年後に芦舟が生まれている。いや、もしかしたら芭蕉の方が伊勢物語の蔦の細道を参考にしたのかもしれない。
この屏風だが、調べると3点あるそうだ。(梅沢記念館、クリーヴランド美術館、その他)となっているが、月刊「経団連」の表紙は、東京国立博物館蔵となっているので、これで3点の収蔵館が確定したのだが、この中で梅沢記念館というのは聞いたことがなかったが、調べると御茶ノ水駅の近くのビルに入っているようだが、美術館としての公開は現在行っていない。各地の美術展に一点ずつ貸し出しているということだ。
ところで、雑誌の本来の特集は、スマートシティ構想。呉越同舟の組織なので、関係する人たちの意見は噛み合わない。違う話をしているように思える。先日、御殿場のトヨタの出資の富士スピードウェイで聞き込んだ話として、なにか大規模開発が予定されているという噂は、後日、トヨタのインナーにスマートシティを作るという恐ろしい話だったわけだ。社員強制移住だ。会社を辞めると家を失うわけだ。レースの日はうるさいし。
題材は『伊勢物語』第九段「東下り」。わが身を「えうなきもの」、つまり用無し人間と思いこんだ男(在原業平)が東海道を下る途中、難所と言われた宇津山に差し掛かる。蔦の茂る細い山道を前に心細くなると、偶然に知人の僧とすれ違うことになる。男は僧に都に残した元カノへの手紙を託し、いつまでも僧の後姿を見送る。

伊勢物語は、熟読すると、さまざまな喪失感や寂寥感に包まれていることに気付くそうだ。漠然とした不安や別れた女性との残恋感、己の執着心に気付いて戸惑ったり。再び読んでみようかとも思うし、今さら人生の寂しさを噛みしめるのも抵抗感があるので熟考することに。
この屏風の題名だが、いかにも奥の細道を意識しているようにも感じる。芭蕉(1644-1694)が亡くなって5年後に芦舟が生まれている。いや、もしかしたら芭蕉の方が伊勢物語の蔦の細道を参考にしたのかもしれない。
この屏風だが、調べると3点あるそうだ。(梅沢記念館、クリーヴランド美術館、その他)となっているが、月刊「経団連」の表紙は、東京国立博物館蔵となっているので、これで3点の収蔵館が確定したのだが、この中で梅沢記念館というのは聞いたことがなかったが、調べると御茶ノ水駅の近くのビルに入っているようだが、美術館としての公開は現在行っていない。各地の美術展に一点ずつ貸し出しているということだ。
ところで、雑誌の本来の特集は、スマートシティ構想。呉越同舟の組織なので、関係する人たちの意見は噛み合わない。違う話をしているように思える。先日、御殿場のトヨタの出資の富士スピードウェイで聞き込んだ話として、なにか大規模開発が予定されているという噂は、後日、トヨタのインナーにスマートシティを作るという恐ろしい話だったわけだ。社員強制移住だ。会社を辞めると家を失うわけだ。レースの日はうるさいし。
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