バンクシー展で観た次の展望

2020-09-20 00:00:14 | 美術館・博物館・工芸品
先週日曜に引き続きバンクシー展のこと。バンクシーのことを単なる壁塗りアーティストと思っている人もいるだろうが、前回も書いたが、れっきとした芸術家だ。絵もうまいし、壁に描くだけではない。

さらに、昨今は壁に描こうにもすぐに警察に見つかるようだ。さらに監視カメラが街中にある。そもそもテロリスト対策だったはずだ。壁の絵がテロを起こすわけない。さらに、反バンクシーといった人たちがいて、バンクシーが書き終わるとすぐに消しに来るらしい。


それが理由かどうかはわからないが、近年の作品の一つが、2015年8月から9月にかけて母国英国のブリストル市の近郊で開かれたのが、『ディズマランド(Dismaland)』。


明らかにディズニーの裏返しだ。テーマは、悪夢と絶望。廃墟のような城や、転覆したカボチャの馬車から転がり落ちた姫を撮影するパパラッチ。シンデレラ城の回りの池には、難民船が浮かぶ。


とはいえ、バンクシーは「ディズニーランドを否定するものではない」と言っているそうだ。ディズニーの裏返しのような悪夢と絶望のような世界が存在することを描きたかったということのようだ。このディズマランドだが、大盛況だったそうだ。

ところで、横浜市は市の北部の米軍返還地をテーマパークにしようと候補先を選定している。浦安にディズニーランドがあるのだから、東京を挟んで反対側にディズマランドがあってもいいのではないだろうか。


さらに2017年には、パレスチナにあるベツレヘム市にザ・ウォールド・オフ・ホテルを開業している。直訳すると、壁で塞がれたホテルということでホテルの隣にはイスラエルが入植地を作って、壁を立てたということで「世界一眺めの悪いホテル」として有名だ。


ドアボーイはチンパンジーらしい。


各部屋はバンクシーが意匠を決めたそうだ。


横浜の奥地にディズマランドを誘致し、オフィシャルホテルとしてバンクシーホテルを建てればいいだろう。もっとも壁は不要だろう。


なお、バンクシー展は横浜の後、大阪に行き、さらに香港ということだそうだ。香港では一悶着あること間違いないだろう。

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