梅、桃、桜

2021-03-15 00:00:26 | おさんぽ
梅や桜だけではなく、自宅近くには桃の木が多い。といっても農地であることのアリバイのような状態で、地主の気まぐれで、いつ消滅してもおかしくない。菜の花畑が一夜にしてタイムズの駐車場になったりする土地柄だ。



それで、桃畑の中の一本の木に接近して花を観察。梅と桜に比べ、花としての質感は桃の方が大きい。いずれもバラ科ということだが、代表するのがバラというのも少しおかしいような気もする。同じ仲間で、李(すもも)、杏(あんず)は、白色の中に少し紅色が混じっているような微妙な色合いで、それもまたいい。

ところで、それらの多くは中国大陸からもたらされたものだが、中国で人気の花は梅と牡丹ということで、深みのある紅色というのがお好みなのだろう。多くの国は国花といのを法律で定めていて、中国は、これから国花を定めるようだが、梅と牡丹が筆頭候補で、菊、蓮、蘭が続くそうで、五種全部を指定しようという拡張主義もあるそうだ。

日本は国花の定めはなく、あえていうと桜と菊だそうだが、どちらもイメージの奥に前の戦争のことが感じられるので、やすやすと国花にしてはいけないだろう。しかも南北に長い国なので、全国で咲く花というのは簡単ではない。以前に、苫小牧で「温帯植物園」という場所にいったのだが、首都圏の普通の公園みたいなもので、逆に驚いた。

個人的な推薦は「朝顔」なのだが、どうだろう。