クールビズの裏側

2005-09-11 21:34:04 | MBAの意見
d7c722e8.jpgついに、投票日になったが、今回の選挙戦の特徴の一つは、「クールビズ」だ。暑い夏の選挙戦を片方のグループは、ノーネクタイのクールビズで戦い、片方はネクタイをして戦うという図が全国で展開している。こういうところも、「首相は抜け目ないな」、と思うとともに、「もしかして、夏の選挙戦を想定して、クールビズ運動を始めたのではないか」との疑惑が浮かんでくる。過去のニュースを時系列で振り返ると、案外、そうかもしれないとも思えるのだ。

*クールビズ                *郵政民営化
4月27日、環境庁が発表            4月20日頃 党と内閣の協議
5月16日、ロゴマーク決定            4月28日、閣議決定
6月 1日、衆参両院で開始           7月 6日、衆院通過(5票差)
6月 5日、愛地球博でファッションショー    8月 8日、参院否決、解散 

つまり、衆院で否決された場合は8月初中旬の選挙になったはずで、もっと激暑だっただろう。話はピタリとはまる。近い将来、小池大臣がトントントンと総理大臣になった場合は、「クールビズ総理」ということになるだろう。

そして、9月も後半になると、そろそろ肌寒い日もあるのだろうが、この「クールビズ」はどうなるのだろう。

私見だが、やはり選挙の結果によるのかなって思う。まず、小泉内閣の勝敗。そして堀江氏の結果。この二人の結果によって、「ノーネクタイ」が夏だけのものか、1年中のものなのかということが決まるような気もする(もちろん、だからといって米国のように、ネクタイ人種=超高額所得者、ノーネクタイ=超低額所得者というようになっては困る。今だって、丸の内ではクールビズは少数派だ)。

ところで、「独裁者とファッション」といえばムッソリーニの「黒シャツ隊」を思い出すが、それでもシャツを着てから戦争を始めるまでには20年もかかっている。日本の独裁者が「クールビズ隊」を作っても、20年も総理大臣を続けていることはないだろうから、あまり心配していない。ナチス誕生当時の状況からいうと、社会主義的全体主義の台頭があったのだが、日本にはまだなさそうだ。そして、ホットビズの方は、たぶん失敗だろう。冬でもクールビズの方がいいということになりそうな気もする。


そして、ここから話は方向が変わる。男がネクタイをはずすと、どうなるかという話。

ネクタイがなくなると、女性と同じように首の下がVゾーンになる。ここが問題なのだ。普通、シャツは7つのボタンが付いていて、一番上と二番目は7センチほど離れている。だから、一つ目をはずすと、胸が7センチ見えることになる。対応策は何種類かある。

1.えりが高く2つめのボタンがやや上についているシャツを選ぶ。(小泉式:無難)
2.アンダーシャツが見えないように所謂ランニングシャツにする。(ツキノワグマ式)
3.アンダーシャツが見えることは気にせず、逆に白いTシャツを見せる。(ブッシュ式)
4.シャツを直接着て、胸を見せる。あるいはネックレス。(サバオまたはベルルスコーニ式)
5.1-4のすべてが気に入らないので、ネクタイにする。(オカダ式)

まあ、問題は3と4。つまり米国式かイタリア式かということになる。Tシャツかネックレスか。テレビで見ている限り、ブッシュに限らず、米国の高官はTシャツ好きのように見える。しかし、実は、これは単にテレビの世界だけの話らしいのだ。本当は、無造作にシャツを着ているだけ。肥満で悩む米国人は、頭からカブルのは苦手なのだ。

それなら、なぜ彼らはTシャツで胸元を隠すのか?

これは、ダイバーシティ政策の一環なのである。つまり、胸からのぞく「肌の色・胸毛」といった人種によって異なる特徴をメディアから、覆い隠すことが、他民族国家をなんとか纏めていく秘訣ということらしいのだ(もっとも、だからと言って前大統領のシャツを脱がない不倫スタイルとは関係ないとは思うが)。

そして、ここまで神経を使うなら、「メルティングポット」→「サラダボウル」→「ダイバーシティ」としょっちゅう名前を変える多民族宥和策が成功しているのかといえば、そうとは言い切れないのは、ハリケーンの結果を見れば感じられる。例えば、ケンタッキーフライドチキンで何ピースか注文すると、足の部分と胸の部分が適当に混ぜられて出てくるのだが、アメリカでは性的連想につながるからといって、レッグとかブレストとかは言わないそうだ。そのかわり何と言うかなのだが、足を「ホワイト」、胸を「ブラック」と言うらしい(米国でKFCに行ったことがないので、受け売りだが)。


ところで、私のVゾーンはどうなっているかということなのだが、上記4の変形の時が多い。シャツだけなのだが、ピカピカ光るサバオ君にならないように、代替品を使う。高橋尚子応援グッズであるファイテンのチタンネックレス(ガンバレ東京女子マラソン)。そして、所用で外出する時は、ネクタイかな。二流会社の人間がクールビズにすると、三流会社に見えてしまうからなのだ。